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【中國キーワード】職場の「35歳危機(jī)」は打ち破れるか?

丸わかり!中國キーワード

人民網(wǎng)日本語版 2022年03月16日11:24

今年の全國両會(全國人民代表大會?中國人民政治協(xié)商會議)で、働くことに関連して最も注目されたのは、なんと言っても「職場での35歳の壁を打ち破る」という話題だろう。この話題をめぐり、複數(shù)の代表?委員が相次いで発言し、検索ワードランキングでもたびたび上位に入った。

35歳は本當(dāng)に壁なのか。年齢制限をなくし、「35歳危機(jī)」を打ち破ることは可能なのだろうか。

35歳の壁とはそもそもどこから來たか?

一般的な法則から言えば、人間の創(chuàng)造力は生まれつきのものではない。知識や見識が急速に増え、體も健やかに成長するにつれ、その創(chuàng)造力は20歳前後から爆発的に発達(dá)し始める。30歳前後になると衰え始めるものの、経験を積み重ね法則を深く理解するようになっているため、創(chuàng)造力は減退することなく逆に高まり、37歳頃にピークに達(dá)する。

心理學(xué)的に見ると、35歳は生理的な転換點(diǎn)であり、これに社會的な役割の転換點(diǎn)が重なるという。人の生理的機(jī)能も30歳前後から老化が始まり、さらに家庭での役割と職場での役割が絶えず変わることや、仕事のプレッシャーが徐々に増大することが加わる。こうした狀況をしっかり克服できなければ、「燃え盡き癥候群」になることもある。

そのため、過去を振り返ると、社會の年齢構(gòu)造が相対的に若く、労働力の供給が相対的に充足している狀況では、公務(wù)員の選抜でも企業(yè)の求人でも、35歳を年齢の上限とし、最大の価値を創(chuàng)出することを期待するという傾向が強(qiáng)かった。

35歳の壁は今も理にかなっているのか?

今年の政府活動(dòng)報(bào)告では、「性別や年齢などによる職業(yè)上の差別を斷固として防止?是正し、労働者の合法的権利を侵害する突出した問題の解決に力を入れる」ことが明確に打ち出された。

全國人民代表大會(全人代)の代表を務(wù)める華南師範(fàn)大學(xué)の林勇教授は、公務(wù)員試験の35歳未満という年齢制限の撤廃を提案した。そして、「35歳未満という制限が多くの企業(yè)?機(jī)関が人材を募集する時(shí)に設(shè)けるハードルになっているが、これは人口の長期的にバランスの取れた発展のニーズに適応していない」と言う。

林教授は、「現(xiàn)在、『90後(1990年代生まれ)』と『00後(2000年代生まれ)』が結(jié)婚や出産?育児の中心となっているが、複數(shù)の要因の影響を受けて、結(jié)婚や出産を遅らせる現(xiàn)象が非常に目立つ。これはつまり、女性が25歳を過ぎてから1人目の子どもを出産するとすれば、2人目や3人目を出産する場合、30歳過ぎになっており、中には35歳になる人もいるということだ。出産を終えて職場に戻りたいと思っても、『35歳未満の制限』により阻まれてしまう」と指摘した。

さらに林教授は、「『35歳未満の制限』を撤廃すれば、女性が適齢期での出産とキャリアアップを両立する上でプラスになり、計(jì)畫出産政策を調(diào)整し、人口増加を促進(jìn)し、人口ボーナスを高める重要な関連措置になる」と述べた。

精神的に落ち著いた人が必要なポジションもある

「私の読者の中には、35歳以上の人がたくさんいる。この人たちは知識レベルが追いつかなくて仕事を失うのではない。インテリと呼べるような人もいるし、経験のレベルもおしなべて高い。しかし仕事を探す時(shí)にはやはり35歳という難関に阻まれてしまう」と話す全人代代表の蔣勝男さんは、有名な腳本家でありネット作家で、膨大な読者層を抱えている。

蔣さんの分析によると、大學(xué)を卒業(yè)してから35歳になるまでの時(shí)期は、何年にもわたって職場で経験を積んでおり、仕事や業(yè)務(wù)という點(diǎn)でも世渡りの経験という點(diǎn)でも成熟の段階に達(dá)し、まさに働き盛りであり、大活躍する時(shí)期でもある。

この見方に共感する人もいる?!敢徊郡违荪弗伐绁螭碎vして言うならば、むしろ35歳以上の人の方が適任だと思っている」と話す初一さん(仮名)は、浙江省杭州市の企業(yè)のヒューマンリソース部門で働き、最近は人材募集と応募者の面接で忙しいという。「管理職を募集する時(shí)は、35歳過ぎがいいと思う。一定のキャリアがあり、仕事が手堅(jiān)く、精神的に落ち著いた人がよりふさわしい。財(cái)務(wù)管理の職種では、35歳は働き盛りと言える」と初一さんは話す。

年齢制限撤廃が労働者の生活健康レベル向上にプラス

ここ數(shù)年、社會の各界が「トータルライフサイクル」にしばしば言及するようになり、トータルライフサイクルの健康という大きなテーマに関心を寄せるようになった。

そしてたとえば、「今や社會は経済成長の安定期に入り、私たちは社會?民生や福祉保障の向上に関心を寄せなければならない。休日出勤したり時(shí)間外労働をしたりしてしゃにむに働き、點(diǎn)滴を打ちながらでも仕事をし続けるといった価値観はもはや現(xiàn)代にはそぐわない。人々の仕事も暮らしもより健康的で秩序があるべきだ、より多くの時(shí)間を家庭のことに充て、子育てに関わり、生活の健康レベルを引き上げると同時(shí)に、社會の消費(fèi)を全體として推進(jìn)し促進(jìn)するべきだ」といった見方もある。

優(yōu)秀な人材に対しては年齢を問わず、とすることで初めて、働く人は安全だと感じられる。「自分を高めるために勉強(qiáng)し、家庭を築き子供を育てるには、ある程度の時(shí)間が必要だ」。

公務(wù)員募集の年齢制限を撤廃すれば良いモデルに

職場における35歳未満の年齢制限をどのように改善したらよいだろうか。蔣さんは、「まず公務(wù)員募集で率先してこの殻を打ち破るべきだ。すべての企業(yè)が一気にこの制限を撤廃するというのは現(xiàn)実的ではない。公務(wù)員の募集を一番最初に年齢制限を打破する突破口にするといいのではないか」と話した。

そして林さんは、差し迫って必要な人材、ハイレベルの人材、専門性の高いポジションや、経済的に立ち遅れている地域では、人材募集時(shí)の年齢制限撤廃の試行を検討してはどうかとの見方を示す。それから制限の全面撤廃を模索し、人的資源?社會保障部(?。─巍傅?4次五カ年計(jì)畫」で打ち出した「小幅の調(diào)整、弾力的な実施、分類に基づく推進(jìn)、統(tǒng)一的計(jì)畫と各方面への配慮」などの原則を踏まえて、段階的に法定定年の引き上げを適切に実施し、基本養(yǎng)老金(年金)受給に必要な支払期間の下限を徐々に引き上げ、定年の延長実施と公務(wù)員募集時(shí)の年齢制限の全面的撤廃を統(tǒng)一的に計(jì)畫し、必要であれば、この2點(diǎn)を同時(shí)に進(jìn)めるべきだとした。

「35歳危機(jī)」を回避するために、何をするべきか?

大部分の人が35歳危機(jī)にぶつかる根本的な理由は、企業(yè)が設(shè)けた壁だけでなく、若いときに目先の収入増加ばかり追いかけてきたことにも一因がある。年齢を重ねても、職業(yè)上のスキルが深まりや広がりを見せなければ、知らず知らずのうちに將來に多くの問題の種を殘すことになる。

そのため、「35歳の壁」を前にして、働く人自身も早くから計(jì)畫を立て、自分の能力を絶えず高めていく必要がある。

まずは生涯にわたる適応力を高めること。勉強(qiáng)を続けることはキャリアアップの盡きることのない原動(dòng)力であり、生涯にわたる學(xué)びを強(qiáng)化し、新しい知識やスキルを身につけることになり、より多くのキャリアアップのポテンシャルを與えてくれる。

それだけでなく、環(huán)境に積極的かつ主體的に適応することも必要だ。突如発生した新型コロナウイルス感染癥にしても、デジタル化技術(shù)の必然的な流れにしても、こうした不確実な未來というものは、私たちにはコントロールできないものだ。私たちはただ環(huán)境の変化に順応し、環(huán)境の変化に基づいて自分の行動(dòng)を絶えず調(diào)整するしかない。

自分が時(shí)代に遅れないようにして初めて、本當(dāng)の意味で「35歳危機(jī)」が怖くなくなると言えるだろう。(人民網(wǎng)日本語版論説員)

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「人民網(wǎng)日本語版」2022年3月16日

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