あるチームの中で、AさんとBさんがペアになり、技術(shù)のウェイトが低く、些末で時(shí)間のかかる日常業(yè)務(wù)を一緒にこなしていた。チームは少し前、ビッグプロジェクトを引き受けることになり、上司はBさんを「もっと重要な仕事」をするポジションに移動(dòng)させ、日常業(yè)務(wù)はすべてのAさんの肩にのしかかった。プロジェクトが終わる頃、Bさんは表彰されただけでなく、特別ボーナスまで支給されたが、AさんがBさんの分まで働いていたことは誰(shuí)にも評(píng)価されず、ボーナスも支給されなかった。
こうした他人の業(yè)務(wù)まで引き受ける「職場(chǎng)の身替り要員」は、見(jiàn)えにくいがよくある職場(chǎng)の現(xiàn)象で、キャリアがそれほど長(zhǎng)くもなく、短くもない人がなることが多い。仕事を始めたばかりなら、何でも勉強(qiáng)中で慣れようとしているところで、「身替り」も勉強(qiáng)になるので、喜んで引き受ける。キャリアが長(zhǎng)ければ、現(xiàn)狀に満足しているか、別の道を考えているところで、「身替り」がどうのこうのはそれほど重要ではない。
北京大學(xué)の汪氷博士(精神衛(wèi)生學(xué))の見(jiàn)方によると、職場(chǎng)はキャンパスではなく、明らかな目的性があり、目標(biāo)を方向性としている。Aさんから見(jiàn)れば自分への処遇はひどいと感じるかもしれないが、上司から見(jiàn)れば、Bさんが他の人では代わることのできない重要な役割を果たして、チームの利益を最大化したのだ。これがとても正しい決定だったことは間違いない、となる。
このようにチーム全體にとっての利益にはなったが、ただ長(zhǎng)期的なキャリアアップをしようと思えば、Aさんの感情を無(wú)視するわけにはいかない。Aさんはなぜひどいと感じるのだろうか。汪さんは、「1つ目は公平の必要性、2つ目は『見(jiàn)られていること』の必要性、3つ目は自分の価値を?qū)g現(xiàn)することの必要性だ」と理由を挙げた。
汪さんによると、「職場(chǎng)の身替り要員」になることに慣れている人は、往々にして「職場(chǎng)のいい人」で、他人はこの人は話しやすいとかこの人なら何をしても大丈夫という印象を持っている。しかし職場(chǎng)で本當(dāng)に成功した人の中に、こうした「いい人」はいない。反対に、「いい人」は「身替り要員」と同じく、他の人に最も容易に取って代わられる存在だ。殘念なことに、目標(biāo)を方向性とする仕事の場(chǎng)面では、業(yè)績(jī)こそがすべてだ。
Aさんは見(jiàn)られたいとしているが、職場(chǎng)での評(píng)価は自分で努力しなければならず、ひどい扱いをされたことをバネにして、自分を他の誰(shuí)にも代わることのできない唯一無(wú)二の存在にしなければならないということもわからなければならない。
社長(zhǎng)は社員のために3つの口座を開(kāi)設(shè)している?,F(xiàn)金の口座、福利厚生の口座、そして心の口座だ。3つの口座のうちどれか1つはいつもいっぱいにしておかなければならない。チームが一時(shí)的に現(xiàn)金と福利厚生を與えられない場(chǎng)合は、必ず心で埋め合わせをしなければならない。社員が自分の個(gè)人的な得失よりもっと重要な仕事を達(dá)成したと考えるようにし、個(gè)人の目標(biāo)を集団の目標(biāo)に融合させなければならない。そうなった時(shí)、社員はもう自分が「身替り要員」かどうかなどは考えない。チームの目標(biāo)がすなわち自分の目標(biāo)になっているからだ。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年7月8日