このほど行なわれた安徽師範大學の運動會で、教員?學生約100人の制作した無形文化遺産「魚燈」が開會式に登場した。80匹の「小さな魚」が集まって「大きな魚」になり、ライトに合わせて次々にフォーメーションを変化させ、まるで海の中を自由に泳ぎ回る本物の魚のようだった。新華網(wǎng)が伝えた。
「魚燈」は安徽省徽州エリアに伝わる獨特な民俗スポーツで、600年以上の歴史があり、無形文化遺産に指定されている。同大の省級民俗スポーツ教育チームは昨年からこの無形文化遺産を運動會の開會式の舞臺に登場させる構想を練り、教員?學生を集めて同省歙県に伝承者をたずね、「魚燈」の作り方を學んだ。
そして同大の體育學院と美術學院の教員?學生100人以上が「魚燈」の制作に攜わった。細い竹ひごで骨組みを作り、紙を糊で貼って魚の形を作り、色を塗り、最後に魚の中に照明器具を取り付けた。魚の外観はリアルでなければならず、紙が破けたり、竹ひごが折れたりしないようにする必要もあり、「魚燈」作りは簡単ではなかったという。1ヶ月以上かかって、ついに81個の「魚燈」が完成し、小さいものは1.3メートルほど、大きいものは5メートルを超えた。
「魚燈」を制作すると同時に、パフォーマンスの練習もスタートした。參加した學生の裴思陽さんは、「小さな『魚燈』は1人で擔當し、大きい『魚燈』は5人がかりで踴ったり、動きを出したりした。道具が完成するまでの間、パフォーマーはまず動作とフォーメーションを完全にマスターした?!呼~燈』が生き生きと動くように、水の中の魚の動きを詳しく観察した。練習では、みんないつも腕が痛くなり、手にまめができた人もいた。とても大変だったが、全員がとても意欲的だった」と振り返った。
この幻想的なパフォーマンスは、大勢のネットユーザーを大いに驚かせ、「最初見た時は、本當に水の中にいるのかと思った」、「改めて伝統(tǒng)文化に感動した」、「見るたびに中國の無形文化遺産の美しさに驚嘆する」などのコメントが寄せられている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年11月2日