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豊かな自然と最先端産業(yè)の新天地?山梨県——長(zhǎng)崎幸太郎?山梨県知事特別インタビュー

中日協(xié)力の新たなチャンス(四)

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2022年10月31日15:51

中日両國(guó)は一衣帯水の関係にあり、様々な分野やレベルで友好協(xié)力関係が全面的に深く発展している。そして日本の47都道府県に目を向けてみると、特色豊かで、その産業(yè)や観光、文化などに関してもそれぞれ異なる優(yōu)位性を備えている。では、中日の地方間交流推進(jìn)を通じて、両國(guó)の協(xié)力のために、どのようにして新たなチャンスを生み出しているのだろうか?また、日本の各地方では、それぞれどのような資源を通じて中國(guó)各地と雙方の強(qiáng)みによる相互補(bǔ)完を行おうとしているのか?こうした視點(diǎn)に立ち、人民網(wǎng)日本株式會(huì)社では「中日協(xié)力の新たなチャンス——日本都道府県知事シリーズインタビュー」を企畫(huà)。47都道府県の知事の獨(dú)占インタビューを展開(kāi)していく。人民網(wǎng)が伝えた。

日本を象徴する世界文化遺産の富士山は、中國(guó)でも広く知られている。富士山とその麓に位置する富士五湖がある山梨県は、中國(guó)人観光客にとっても人気の高い観光地となっている。中日國(guó)交正?;?0周年に合わせて、山梨県の長(zhǎng)崎幸太郎知事が東京の都道府県會(huì)館で人民網(wǎng)のインタビューに応じた。

人民網(wǎng)のインタビューを受ける山梨県の長(zhǎng)崎幸太郎知事(撮影?呉穎)。

富士山の美しい景色と豊潤(rùn)なワインが自慢

日本の中部地方に位置する山梨県は、東京から車(chē)でわずか1時(shí)間の距離にあり、南に富士山、北に八ヶ岳、東に奧秩父山塊、西に赤石山脈(南アルプス)など、標(biāo)高2000‐3000メートル以上の山々に囲まれている。それらの山々が県內(nèi)面積の約8割を占めているため、原生林や湖がたくさんあり、美しい自然の景色が広がっている。

山々が肥沃な土壌と豊かで良質(zhì)な水を育んでいるため、山梨県はブドウやモモ、サクランボといったフルーツの生産が盛んで、日本屈指のフルーツの産地となっている。同県で生産されるフルーツについて、長(zhǎng)崎知事は「匠の技のフルーツ」であり、「手間隙かけて作られた蕓術(shù)品」と胸を張る。

山々に降った雨や雪解け水が大地にしみ込み、長(zhǎng)い時(shí)間をかけて地中でろ過(guò)されて、清らかな水となるため、山梨県は美酒の名産地でもある。同県産のウイスキーは日本國(guó)內(nèi)外で大人気となっているほか、ドイツ?ベルリンで今年開(kāi)催された「ベルリナー?ワイン?トロフィー」では、日本固有のブドウ品種「甲州」を使って作られた「シャンモリ 山梨 甲州2021」が日本ワインとして初めて金賞を受賞した。長(zhǎng)崎知事によると、「90を超えるワイナリーが同県に集積しており、『ワイン県』と稱(chēng)されている」のだという。

また富士山をはじめとして、山梨県にはたくさんの火山があるため、県內(nèi)には溫泉郷も少なくない。長(zhǎng)崎知事によると、350種類(lèi)もの源泉が湧き出しているという。西山溫泉にある西暦705年に開(kāi)湯した「慶雲(yún)館」は、1300年以上の歴史を誇り、世界最古の溫泉旅館としてギネスにも認(rèn)定されている。

山々に囲まれ、湖もたくさんある雄大な自然環(huán)境を誇る山梨県では、さまざまなアウトドアスポーツを楽しむこともできる。2021年の東京五輪では、自転車(chē)のほとんどのコースが同県に設(shè)置された。長(zhǎng)崎知事によると、山梨県は「サイクルスポーツの聖地」なのだという。

中國(guó)との多分野での積極的な交流を重視

長(zhǎng)崎知事は、山梨県は長(zhǎng)年にわたり、中國(guó)の地方の友好省?市との交流や協(xié)力を推進(jìn)し続けてきたとし、「當(dāng)県と四川省は、1985年に友好姉妹県省の協(xié)定を締結(jié)した。そして、林業(yè)を中心として専門(mén)家の派遣や研修生の受け入れといった交流事業(yè)を展開(kāi)してきた。2020年に新型コロナウイルス感染癥が拡大した際には、山梨県と四川省はマスクなどの防疫物資をそれぞれ提供し合うといった支援も行い、困難の中で、再び友情の証を示した。當(dāng)県と四川省、當(dāng)県の各市町村と四川省の各都市はすでに幅広い友好関係を築いており、當(dāng)県はその関係を非常に重視している。今後は協(xié)力の分野をさらに拡大していきたい」と語(yǔ)った。

2020年當(dāng)時(shí)、四川省から支援されたマスクをつけて、支援物資の前に立つ山梨県の長(zhǎng)崎幸太郎知事(寫(xiě)真提供?山梨県)。

また、県內(nèi)の企業(yè)が技術(shù)の優(yōu)位性を発揮して、中國(guó)市場(chǎng)を開(kāi)拓できるようにと、山梨県は2014年に中國(guó)國(guó)內(nèi)にビジネスサポートデスクを設(shè)置。中國(guó)進(jìn)出や販路開(kāi)拓を望んでいる県內(nèi)の企業(yè)に個(gè)別にサポートを提供している?,F(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、半導(dǎo)體の部品検査裝置の中國(guó)への輸出や中國(guó)から山梨県への輸入といった成果をあげている。

中國(guó)と最先端産業(yè)分野での協(xié)力を今後さらに強(qiáng)化したいという姿勢(shì)を示している長(zhǎng)崎知事は、「これまですでにインドや中東諸國(guó)などが、P2Gシステムの採(cǎi)用に大きな関心を示している。中國(guó)にもこのシステムに関心を持ってもらい、一緒にCO2フリー、カーボンニュートラルの社會(huì)の達(dá)成に向けて取り組んでいきたい」としたほか、「當(dāng)県は醫(yī)療機(jī)器に関する部品と材料製造の産業(yè)を現(xiàn)在大いに発展させており、中國(guó)の醫(yī)療機(jī)器メーカーとの交流や協(xié)力を拡大させていきたいと考えている?,F(xiàn)在當(dāng)県では、県を発展させる政策の1つとして、県內(nèi)企業(yè)の中國(guó)への進(jìn)出を推し進(jìn)めていく方針だ」と語(yǔ)った。

また山梨県だけでなく、長(zhǎng)崎知事本人も長(zhǎng)期にわたり、中國(guó)との友好関係を非常に重視してきたとし、「衆(zhòng)議院議員の職に就いていた際、二階俊博先生と共に日本と中國(guó)とのより良い関係づくりに対して、大きな関心を寄せて、取り組みを進(jìn)めてきたという思いがあった。ただ殘念ながら、現(xiàn)狀、日本と中國(guó)との関係は少し前までのように、改善を続けているという狀況ではない。その一つの大きな理由は、新型コロナウイルス感染癥の蔓延によって、両國(guó)のいろいろなレベルでの交流が途絶えてしまったことにある。今後、以前のような関係をもう1度築き上げていきたい」との見(jiàn)方を示し、「両國(guó)は引っ越すことができない位置関係。良い関係を作るべく努力をするしか道はないと思っており、しっかりと貢獻(xiàn)をしていきたいと思っている」と強(qiáng)調(diào)した。そして、「隣國(guó)の経済大國(guó)である中國(guó)とビジネス交流ができれば、お互い得るところは、大変大きくなると確信している。新型コロナが収まり、相互の行き來(lái)がもっと自由になった時(shí)には、中國(guó)のビジネス関係者に、是非當(dāng)県に視察に來(lái)てもらいたい」とした。

行政レベルの交流や経済交流のほか、長(zhǎng)崎知事は、中日の青少年間の交流も重視しており、「我々の世代に比べ、日本の高校生のほうが、中國(guó)の同世代の若者ともっと身近に容易に交流できると思う」とし、「今年の10月14日には、當(dāng)県の青洲高校の生徒と四川省の楽山市第一中學(xué)校の生徒がオンラインによる交流活動(dòng)を行った。こうしたオンラインの交流をベースに、これらの若者たちが今後、対面での交流へと発展させ、互いへの友情を深めていってほしい。そして當(dāng)県と四川省の友好関係を、次の世代にもしっかり受け継いでもらいたい」とした。

各界の注目集める最先端製造業(yè)の躍進(jìn)

山梨県には美しい自然やグルメ、美酒などを目當(dāng)てに、世界各地から観光客が訪れているが、その最先端製造業(yè)も日本でトップレベルを誇り、世界の産業(yè)界から注目を集めている。

山梨県はかつて水晶の産地として知られ、昔からその加工業(yè)が盛んだった。この伝統(tǒng)産業(yè)は現(xiàn)在、ジュエリー製造業(yè)へと発展しているほか、長(zhǎng)年にわたり蓄積されてきた超精密加工技術(shù)を活用することで、機(jī)械電子産業(yè)も急速に発展している。長(zhǎng)崎知事によると、県內(nèi)のGDPの約6割を機(jī)械電子産業(yè)が占めており、世界の大手機(jī)械電子メーカーが山梨県で発展を遂げている。例えば、世界的な産業(yè)用ロボット機(jī)器メーカー「ファナック」や、半導(dǎo)體製造裝置メーカー「東京エレクトロン」の主力工場(chǎng)が同県に居を構(gòu)えている。

山梨県は現(xiàn)在、新たな分野での成長(zhǎng)にも挑んでいる。長(zhǎng)崎知事はその例として、醫(yī)療機(jī)器産業(yè)や水素?燃料電池関連産業(yè)の大々的な発展に力を注いでいる點(diǎn)を挙げている。醫(yī)療機(jī)器産業(yè)をめぐっては、山梨県は2020年3月に「メディカル?デバイス?コリドー推進(jìn)計(jì)畫(huà)」を制定し、6月には「メディカル?デバイス?コリドー推進(jìn)センター」を設(shè)置して、県の関連當(dāng)局や民間企業(yè)、団體、科學(xué)研究機(jī)関、醫(yī)療機(jī)関が協(xié)力して関連産業(yè)の集積に取り組んでいる。また水素?燃料電池産業(yè)をめぐっては、長(zhǎng)崎知事は「當(dāng)県甲府市にある山梨大學(xué)は世界最高水準(zhǔn)の研究機(jī)関となっている。また、燃料電池システム開(kāi)発を支える共通基盤(pán)の研究の推進(jìn)を目的とした技術(shù)研究組合『FC-Cubic』の本部が今年度中に甲府市に移って來(lái)る予定」とし、「當(dāng)県は燃料電池開(kāi)発の日本國(guó)內(nèi)における大きな中心地になるだろう」と強(qiáng)調(diào)する。

また山梨県は現(xiàn)在、余剰電力を水素に変換して貯蔵?利用する「パワー?ツー?ガス(P2G)」システムという水素エネルギー関連技術(shù)の発展にも力を注いでいる。長(zhǎng)崎知事によると、山梨県は現(xiàn)在このシステムの「世界的な製造基地と主要な開(kāi)発基地」になることを目指しているのだという。また、「當(dāng)県內(nèi)にあるサントリーの白州工場(chǎng)の蒸留についても、當(dāng)県が持っている『パワー?ツー?ガス』システムを使って、作り出した水素を燃やして、その熱で蒸留する取り組みが採(cǎi)用されている」と紹介している。

取材の最後に、長(zhǎng)崎知事は「今年は日中國(guó)交正?;?0周年。二階先生が両國(guó)の國(guó)交正?;?0周年を記念した植樹(shù)を山梨ですることを提案している。富士山の見(jiàn)える適切な場(chǎng)所を今、県で総力を挙げて探している。木を植える場(chǎng)所が、両國(guó)の友好の象徴的な場(chǎng)所になることを願(yuàn)っている。日中両國(guó)の関係が一朝一夕に良くなることはないが、そこに向けて小さなことでも一つ一つ積み上げていきたい」と語(yǔ)った。 

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年10月31日

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