二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標(biāo)が打ち出されたことを受け、中國のエネルギー貯蔵産業(yè)は急成長の段階に入り、新型電力システムを構(gòu)築する重要な柱になった。
中國電力企業(yè)連合會がまとめたデータによると、2022年末現(xiàn)在、中國の揚水式水力発電の総設(shè)備容量は4579萬kWに達(dá)して世界の首位に立ち、複數(shù)の関連技術(shù)は世界の先端レベルやトップレベルになった。大まかな計算によれば、2023年末に、揚水式水力発電の総設(shè)備容量は5千萬kWを超える見込みという。
新型のエネルギー貯蔵の面では、10年前に比べ、中國のエネルギー貯蔵で使用するリチウムイオン電池のエネルギー密度は2倍以上になり、複數(shù)の重要材料の國産化を?qū)g現(xiàn)した。圧縮空気エネルギー貯蔵技術(shù)が急速に発展し、フライホイールエネルギー貯蔵は重要技術(shù)である大容量のフライホイールと高速モーターのブレークスルーを達(dá)成し、ナトリウムイオン電池も頭角を現(xiàn)した。エネルギーのモデル転換が加速を続けるのにともなって、2030年の中國新型エネルギー貯蔵の設(shè)備容量は1億5千萬kWに達(dá)することが予想される。
中國のエネルギー貯蔵産業(yè)の規(guī)模の拡大と技術(shù)の進(jìn)歩は、エネルギー貯蔵産業(yè)の応用コストの緩やかな低下を後押ししている。中國エネルギー研究會エネルギー貯蔵専門委員會の陳海生會長の説明によれば、過去10年間に、中國の新型エネルギー貯蔵コストは年平均で10-15%低下した。そのうち、リチウムイオン電池、圧縮空気のエネルギー貯蔵コストが急速に低下し、揚水式水力発電のコストに徐々に近づいたという。
2022年12月15日、浙江省金華市金東區(qū)にある企業(yè)の工場の建物の屋根で、太陽光発電設(shè)備の巡回検査とメンテナンスを行なっている國網(wǎng)金華金東供電分公司の作業(yè)員。(撮影?胡肖飛。畫像提供は人民図片)
晝間は屋根に設(shè)置した太陽光発電設(shè)備が発電し、夜はエネルギー貯蔵電池がオフピーク時間の電力を吸収し、電力利用のピーク時には工場エリアに「お返し」をする――江蘇?;楼ē庭毳`股份有限公司のこの太陽光発電とエネルギー貯蔵が一體化したシステムは毎年、工場の電力コストを大幅に引き下げている。國網(wǎng)無錫供電公司の作業(yè)擔(dān)當(dāng)者の李向超さんの計算によると、無錫の工業(yè)におけるオフピーク時の電力価格は1kWh當(dāng)たりわずか0.28元(1元は約19.3円)ほどになる一方で、ピーク時は同1.15元前後となる。エネルギー貯蔵でこうしたピーク時とオフピーク時の差を利用すれば、毎年、海基新エネルギー公司の電力コストを50萬元から60萬元ほど節(jié)約することができるという。
これはエネルギー貯蔵の多様な利用シーンの1つに過ぎない。電力システムの電源、電力網(wǎng)、負(fù)荷など各プロセスが融合発展することにより、エネルギー貯蔵はクリーンエネルギーの利用水準(zhǔn)と電力システムの運営効率を高めるのにつながる。
電源サイドでは、エネルギー貯蔵により新エネルギーのグリッド接続の汎用性と容量によるサポート能力を高め、効率の高い再生可能エネルギーの拠點外への輸送を支援し、従來型電源の調(diào)整能力を高めることができる。電力網(wǎng)サイドでは、エネルギー貯蔵はピーク調(diào)整や周波數(shù)調(diào)整など複數(shù)のサービスを提供し、システムにおける突発的な事件や故障発生後の回復(fù)力を高め、電力網(wǎng)の安全で安定した運営レベルを引き上げることができると同時に、電力網(wǎng)の十分に整備されていないエリアにおける電力供給保障能力を増強(qiáng)することもできる。利用者サイドでは、エネルギー貯蔵は分散型エネルギー供給システムに利用され、エネルギー利用の質(zhì)を高め、コストを引き下げることを可能にすると同時に、ユーザーサイドのエネルギー貯蔵及び充電?バッテリー交換設(shè)備、スマート電力使用設(shè)備などを通じて、ユーザーの柔軟な調(diào)節(jié)能力を高めることも可能にしている。
2022年5月26日、世界初の外部エネルギーを必要としない圧縮空気エネルギー貯蔵を利用した発電所が中國東部の江蘇省常州市で稼働をスタートした。(撮影?夏晨希。畫像提供は人民図片)
中関村エネルギー貯蔵産業(yè)技術(shù)連盟が発表したデータによると、2022年に新たに稼働した新型エネルギー貯蔵プロジェクトのうち、電力網(wǎng)サイドの新規(guī)設(shè)備容量の規(guī)模が最も大きく全體の約47%を占めた。このほか電源サイドが45%、利用者サイドが8%だった?,F(xiàn)在の狀況を見ると、中國の華北地域と西北地域は新エネルギーの割當(dāng)て式エネルギー貯蔵が中心で、華東地域は新エネルギーの割當(dāng)て式エネルギー貯蔵、電力網(wǎng)サイドのエネルギー貯蔵、利用者サイドのエネルギー貯蔵の応用分布のバランスが取れ、南方地域は火力発電の割當(dāng)て式エネルギー貯蔵が中心だ。
現(xiàn)在、エネルギー貯蔵の大規(guī)模化、産業(yè)化、市場化発展を加速的に推進(jìn)することが、エネルギー産業(yè)の共通認(rèn)識になっている?!笓P水式水力発電産業(yè)発展報告2021」によれば、2025年に揚水式水力発電所の數(shù)は200ヶ所を超える見込みで、すでに建設(shè)された発電所と建設(shè)中の発電所を合わせた設(shè)備容量は1億kWレベルへと飛躍的に増加することが見込まれる。予測では、2025年の中國の揚水式水力発電所の設(shè)備容量は6200萬kWに達(dá)すると見られる。これは三峽発電所3つ分の設(shè)備容量に近い數(shù)字だ。
新型エネルギー貯蔵の面では、國家エネルギー局エネルギー節(jié)約?科學(xué)技術(shù)設(shè)備司(局)の関係責(zé)任者は、「予想では2025年末に、新型エネルギー貯蔵の設(shè)備容量は3千萬kW以上に達(dá)し、年間平均成長率は50%を超えるだろう。國家発展改革委員會、國家エネルギー局などの當(dāng)局は、2030年に新型エネルギー貯蔵が全面的な市場化された発展を遂げると計畫している」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年2月12日