2023年の「中央1號文書」が13日に予定通り発表され、前年に引き続いて「三農(nóng)（農(nóng)業(yè)?農(nóng)村?農(nóng)民）」に焦點が當(dāng)てられた。今年の「中央1號文書」が例年と異なるのは、「農(nóng)業(yè)強國」を初めて提起したことだ。これにはどのような深い意味が込められているのか。中國の「三農(nóng)」の取り組みにはどんな新しい展開や変化があるのか。

「中央1號文書」とは何か？

「中央1號文書」とは、その名の通り中央政府が毎年発表する1件目の文書のことで、通常は年初に発表される。ここ數(shù)年は、「中央1號文書」と言えば、中共中央と國務(wù)院の農(nóng)村問題を重視する姿勢を?qū)熼Tに示す「固有名詞」になっている。

なぜ「三農(nóng)」に焦點を當(dāng)てるのか？

1982年から86年まで、中共中央は5年連続で「三農(nóng)」をテーマとする「中央1號文書」を発表して、農(nóng)村改革と農(nóng)村発展の具體的な計畫を打ち出した。2004年から22年にかけても、19年連続で「三農(nóng)」をテーマとする「中央1號文書」を発表した。そして23年にも、前年に続いて「三農(nóng)」をテーマとする「中央1號文書」を発表した。

「農(nóng)」はすべてのことに優(yōu)先する。中央政府が何年も続けて「三農(nóng)」を「中央1號文書」のテーマとしてきたことは、「三農(nóng)」問題が中國における最重要事項であることを示している。

「2023年中央1號文書」が「農(nóng)業(yè)強國」を初めて提起

今年の「中央1號文書」は「三農(nóng)」をめぐる取り組みの重要性を繰り返し述べるとともに、「三農(nóng)」の安定裝置としての役割を改めて強調(diào)した。

また、今年の「中央1號文書」では、「國家を強化するにはまず農(nóng)業(yè)を強化しなければならず、農(nóng)業(yè)が強化されて初めて國家は強化される。國情と農(nóng)業(yè)の実情に立腳し、中國の特色を體現(xiàn)し、供給保障?科學(xué)技術(shù)設(shè)備?経営システム?産業(yè)の強靱性?競爭力のいずれも強い農(nóng)業(yè)強國を建設(shè)しなければならない」と提起された。

中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院農(nóng)業(yè)資源?農(nóng)業(yè)區(qū)畫研究所の姜文來研究員は、「『農(nóng)業(yè)強國』が『中央1號文書』で初めて重點として提起された。中國は農(nóng)業(yè)大國ではあるが、農(nóng)業(yè)強國ではない。農(nóng)業(yè)強國の建設(shè)は農(nóng)村振興の全面的推進(jìn)と、現(xiàn)代化建設(shè)の不足點の迅速な補強にとってプラスである上、中國の社會主義現(xiàn)代化強國の建設(shè)にとっても非常に重要なことだ」と述べた。

22年、中國共産黨第20回全國代表大會（第20回黨大會）での「第20回黨大會報告」では、社會主義現(xiàn)代化強國の全面的完成という目標(biāo)が提起された。中國がこの目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)するためには、農(nóng)業(yè)?農(nóng)村の不足點を補強し、これに歩調(diào)を合わせて農(nóng)業(yè)強國を?qū)g現(xiàn)することが必要であるのは言うまでもない。

中國人民大學(xué)農(nóng)業(yè)?農(nóng)村発展學(xué)院の汪三貴教授は、「『中央1號文書』が『農(nóng)業(yè)強國』を初めて提起したのは、國際環(huán)境も考慮してのことだ。ここ數(shù)年、國際情勢が非常に不安定という背景の下、國家の安定と國民の基本的生活を維持する上での農(nóng)業(yè)の重要性がますます顕在化し、食糧問題は重視しなければならない問題となっている。中國は人口大國だが、耕地資源は少なく、食糧の安全に常に注意を払い、國際市場への依存度を徐々に引き下げる必要がある」と指摘した。

「農(nóng)業(yè)強國」はどうやって実現(xiàn)するか？

國務(wù)院発展研究センター農(nóng)村経済研究部の葉興慶部長（研究員）は、「農(nóng)業(yè)強國の建設(shè)とは、社會主義現(xiàn)代化強國と釣り合いの取れた農(nóng)業(yè)を作り上げるということにほかならない。そのうち、『強い供給保障』とは、農(nóng)業(yè)は第一の役割として社會経済の発展に十分な農(nóng)産物を提供すべきであり、強大な生産能力と供給保障能力を備えなければならないことを指す。『強い（科學(xué)技術(shù)）設(shè)備』とは、科學(xué)技術(shù)の進(jìn)歩、施設(shè)の建設(shè)（高い標(biāo)準(zhǔn)の農(nóng)地、農(nóng)地の利水?治水などを含む）を通じて、農(nóng)業(yè)の生産効率を高めることを指す。『強い経営システム』とは、新しいタイプの経営主體と社會化されたサービスを発展させ、農(nóng)業(yè)の産業(yè)チェーンを伸ばし、小規(guī)模農(nóng)家が産業(yè)経営システムにおいて十分な割合で付加価値による?yún)б妞蛳硎埭扦毪瑜Δ摔工毪长趣蛑袱埂！簭姢ぎb業(yè)の強靱性』とは、中國の農(nóng)業(yè)が重大な自然災(zāi)害、極端な気象変動を乗り切れるようにすること、海外市場の変動に耐えられるようにし、農(nóng)業(yè)の気候に対する強靱性と備蓄調(diào)整能力を高めることを指す。『強い競爭力』とは、農(nóng)業(yè)の労働生産性を高め、コストを引き下げ、中國の農(nóng)産物の國際市場での価格競爭力を高めることを指す」との見方を示した。

なぜ食糧安全問題がこれほど重要なのか？

昨年以降、地政學(xué)的な紛爭や極端な気象災(zāi)害が、世界の食糧安全問題に対する人々の懸念を引き起こしてきた。人口大國である中國は、中長期的に見て、食糧の需給がぎりぎりバランスを保てるという狀況が続く。こうしたことから、目下の國際食糧市場の不確実性を前にして、政府は食糧の安全に関心を向けるようになった。今年の「中央1號文書」は昨年に続いて食糧安全問題を文書の冒頭に置き、9つに分かれた內(nèi)容の一番最初も「食糧と重要農(nóng)産物の生産安定と供給確保を早急かつ著実に推進(jìn)」だった。

今年の「中央1號文書」では、「食糧生産に全力で取り組む。具體的には、全國の食糧生産量を6億5千萬トン以上で維持し、食糧安全の根幹を全方位的に突き固めることを確保する。これと同時に、大豆?油料作物の栽培面積の拡大を強化し、大豆と油料作物の生産能力向上プロジェクトを踏み込んで推進(jìn)し、大豆とトウモロコシの帯狀複合栽培を著実に推進(jìn)し、東北地域と黃淮海地域での穀物と豆の輪作を支援し、アルカリ性土壌を利用した大豆の栽培の開発を著実に進(jìn)める。現(xiàn)代的設(shè)備を用いた農(nóng)業(yè)を発展させ、設(shè)備利用農(nóng)業(yè)の現(xiàn)代化レベル向上の行動を?qū)g施する。多様化した食物供給システムを構(gòu)築し、大きな視點に基づいた食物観を樹立する。食糧?重要農(nóng)産物の調(diào)整?コントロールを全體的かつ著実に実施し、食糧の緊急時の対応保障能力構(gòu)築を強化する」などが提起された。（人民網(wǎng)日本語版論説員）

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「人民網(wǎng)日本語版」2023年2月17日