今年に入ってから、中國では宅配便の業(yè)務(wù)量が猛烈な勢いで増加している。中國の物流市場の規(guī)模は7年連続世界一で、現(xiàn)在の中國郵政宅配便業(yè)界における1日あたりの集荷量と配達量はどちらも3億件を超えている。
宅配便?物流業(yè)界はデジタル化?スマート化への急行車に乗っており、従來の人頼みの倉庫?貯蔵?仕分けモデルから、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ビッグデータなどの技術(shù)が組み合わさった「デジタル?スマート化」モデルへと変わっていることで、デジタル?スマート化は宅配便のスピードをさらに速くしている。
可視化手段でパーソナライズオーダーメイド、1つのマップで管理調(diào)整?仕分け?配送の各プロセスを処理
1つの荷物が差出人の手元を離れて受取人の手元に渡るまでには、管理調(diào)整、仕分け、輸送など複數(shù)のプロセスをたどらなければならない。特に宅配便の仕分けは細かい作業(yè)で、大量のさまざまな種類の宅配便を、荷受けしたエリアによって仕分けするだけでなく、商品の性質(zhì)や種類に基づいて區(qū)別しなければならない。人手による識別分類だけでは、ミスが起こりやすく効率が悪い。このため順豊速運(SFエクスプレス)はAI技術(shù)に基づいて、「スマートマップ」の応用を打ち出した。一般的なスマートマップと異なり、このスマートマップはデータと応用という側(cè)面でより深いレベルの研究開発を背景とし、衛(wèi)星測位システム「北斗」、Wi-Fi、基地局の測位技術(shù)を「三位一體」にして融合させたもので、人間の記憶を完全に代替することが可能で、顧客の注文、スマート管理、中継仕分け、計畫輸送、末端の配送など各プロセスを獨自に決定することができ、「デジタルの觸覚」を貨物の識別、配送擔當者の管理、配送ルートの最適化など「末梢神経」へと十分に伸ばすことができるものだ。
浙江省江山市雙塔街道にある順豊速運の仕分けセンターでは、自動化仕分け設(shè)備が整然と秩序よく稼働していた。同社で働いて6年になる配達員の呉浩明さんがしっかり梱包された宅配便を受け取りエリアに持っていく様子を見ていると、倉庫に宅配便がうずたかく積まれた光景が目に入るだけで、作業(yè)員の數(shù)はそれほど多くない。呉さんは、「これまで、宅配便の仕分けは時間がかかり労力が必要なペースの遅い仕事で、多くの熟練した仕分け擔當者が共同で作業(yè)を進めなければならなかったが、今のスマートマップは仕分けアシスタントの役割を果たし、マップの可視化手段と地理的仕分け技術(shù)によって、注文の仕分け処理のスピードアップを可能にした。同時に宅配便の特徴に合わせて電子貨物送り狀を個別に作成することもでき、人が処理する量が65%減っただけでなく、人件費の節(jié)約にもつながった」と話した。
デジタル?スマート化配送システムが全プロセス管理コントロールが可能に 山間地のイチゴが數(shù)千km運ばれても鮮度保つ
4月11日午前6時、貴州省凱里市にある貴州銀田冷鏈倉貯有限公司では、作業(yè)スタッフがスイッチを入れると、同市下司鎮(zhèn)馬場村のイチゴ農(nóng)家の劉雍飛さんが夜を徹して収穫したイチゴ1萬キログラムを冷蔵車で冷蔵倉庫まで運んだ。貯蔵時間と輸送時間によって庫內(nèi)の溫度は自動的に設(shè)定され、イチゴの鮮度が保たれるという。
同鎮(zhèn)はイチゴ栽培が盛んだが、これまで長い間、販売ルートを切り開くことができず、輸送中に問題が起きることが多かった。イチゴは傷みやすく貯蔵に適さない果物で、これまでは浙江省杭州市はもちろんのこと、同じ貴州省內(nèi)の他の都市へ運ぶ時でも途中で半分ほどだめになることが多かった。しかし今では、凱里市は「クラウド倉庫+サービスセンター+ステーション+生産拠點+農(nóng)家」による一體化運営モデルに基づき、「農(nóng)村で商品を集め、クラウド倉庫で注文を集め、データを交換し、統(tǒng)一倉庫と共同配送によるスマート化宅配便サプライチェーンシステムを構(gòu)築し、農(nóng)産物の産地の情報化コールドチェーン構(gòu)築を積極的に推進することにより、現(xiàn)地の農(nóng)産物のネット販売を大きく推進した。統(tǒng)計によれば、2022年だけで、同市の特色ある農(nóng)産物のネット小売売上高は6億元(1元は約19.4円)に達したという。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年4月24日