「中國(guó)における長(zhǎng)編小説の最高賞」と稱(chēng)えられる「茅盾文學(xué)賞」の最終選考結(jié)果が16日、発表された。格非氏の「江南三部曲」、王蒙氏の「こちら(側(cè))の景色」、李佩甫氏の「生命冊(cè)」、金宇澄氏の「繁花」、蘇童氏の「黃雀著」(得票順)の5作品が、同賞を受賞、世間の注目を集めた。審査員を務(wù)めた、著名な文學(xué)評(píng)論家?陳暁明氏は取材に対し、「茅盾文學(xué)賞への入選は非常に難関」とコメントした。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。
同賞の選考は、4年ごとに実施され、受賞者はそれぞれ、50萬(wàn)元(約100萬(wàn)円)の賞金が授與される。
陳氏は、今回の選考をめぐり、次の通り振り返った。
今回選考対象となった作品の數(shù)は非常に多く、計(jì)252本の長(zhǎng)編小説に及んだ。我々審査員は、その中から80本を選んだ後、40本、30本、20本、10本に絞り、最後に5作品が殘った。受賞した5作品は、數(shù)次にわたる?yún)棨筏みx考をくぐりぬけて最終的に殘った秀作が揃っている。
定められた選考プロセスによると、1人1票の投票権を持つ61人の審査員が、半年前後をかけて、候補(bǔ)作を全て読む。今回の選考活動(dòng)は、かなり難しかった。一部の作品は、極めて優(yōu)劣つけ難く、実力は伯仲しており、念入りな比較検討を繰り返してようやく最終結(jié)果が出た。たとえば、惜しくも落選した厳歌苓氏の作品や林白氏の「北去來(lái)辭」などは、とても魅力に富んだ作品だった。
だが、どのような文學(xué)賞においても、萬(wàn)人が満足する結(jié)果を出すことは難しい。最終選考の結(jié)果は、審査員全員の意志疎通、討論、妥協(xié)を通して達(dá)した共通認(rèn)識(shí)の産物である。このような精力を注ぎ込んだ審査を経なければ、多くの人が納得するような選考結(jié)果を?qū)Г坤工长趣喜豢赡埭馈?/p>
今回の受賞作のうち、81歳の有名作家?王蒙氏の古い作品「こちら(側(cè))の景色」が、數(shù)度に及ぶ厳しい選考を潛り抜けて最終的に選ばれたことは、注目に値する。王蒙氏の同賞受賞は、今回が初めてとなった。受賞者が発表された後、「これは王蒙文學(xué)に対する『追認(rèn)』を意味する」とコメントした読者がいたが、同作品の受賞は、王蒙氏に対する審査員の尊敬の意に即して決まったものではないことは、明らかにしておくべきだ。
王蒙氏の「こちら(側(cè))の景色は、確かに獨(dú)特のムードを漂わせている。1970年代に発表された文學(xué)作品のほとんどは、歴史色を帯びている。だが、この作品には、歴史的な色合いがほぼ皆無(wú)だ。中國(guó)は多民族國(guó)家だが、この作品はかなり全面的なもので、多民族の生活をバラエティ豊かには反映している。このような特徴は、中國(guó)語(yǔ)で書(shū)かれた文學(xué)作品としては、ほぼ稀有といえよう。
その他の受賞作については、金宇澄氏の「繁花」は、素樸な文體を擁する伝統(tǒng)的な作風(fēng)で、含蓄に富んだ作品だ。格非氏の「江南三部曲」の得票數(shù)が最も多かったことは、同作品に対する審査員らの承認(rèn)度の高さがうかがえる。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2015年8月17日
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