中國(guó)の戴秉國(guó)前國(guó)務(wù)委員は5日にワシントンで中國(guó)人民大學(xué)重陽金融研究院と米國(guó)カーネギー國(guó)際平和財(cái)団が主催した中米シンクタンク南中國(guó)海問題対話の開幕式で基調(diào)講演を行なった。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

戴氏は「第2次大戦後、中國(guó)はカイロ宣言やポツダム宣言など戦後秩序を確立した文書に基づき南中國(guó)海諸島を取り戻した。米國(guó)も実踐において南沙（英語名スプラトリー）諸島に対する中國(guó)の主権を承認(rèn)した。南沙諸島の中國(guó)復(fù)帰は、戦後の國(guó)際秩序と領(lǐng)土の取り決めの一部であり、國(guó)連憲章など國(guó)際法によって守られている。その後フィリピンやベトナムは中國(guó)の南沙諸島の一部の島や礁を不法に武力侵略?占領(lǐng)した。國(guó)際法に基づき、中國(guó)は自己保存権と自衛(wèi)権を完全に有し、こうした島や礁を取り戻す能力もある。だが中國(guó)は地域の平和?安定維持の観點(diǎn)から、長(zhǎng)年高度の自制を保ち、交渉による平和的解決を探り続けてきた」と指摘。

「フィリピンが中國(guó)との南中國(guó)海紛爭(zhēng)について一方的に仲裁を申し立てたことは、南中國(guó)海における関係國(guó)の行動(dòng)宣言や、中國(guó)側(cè)との一連の二國(guó)間合意、および國(guó)連海洋法條約の規(guī)定に背き、始めから不法だ。仲裁裁判所が近く示す裁定は紙くずに過ぎない。中國(guó)がこのような仲裁を受け入れず、いわゆる裁定を認(rèn)めず、執(zhí)行しないのは、國(guó)際法に基づき自らの権利を守ることであり、國(guó)連海洋法條約の完全性と権威を守ることでもある。近代以降、中國(guó)は西側(cè)列強(qiáng)にさんざん虐げられてきた。これは中國(guó)人の記憶に新しい。中國(guó)が領(lǐng)土主権の問題における命運(yùn)をしっかりと自らの手に握り、いかなる第三者の解決案も斷じて受け入れないのはこのためだ。當(dāng)面の急務(wù)は、いかなる挑発的行動(dòng)も取らないようフィリピンを厳しく制約することだ」と強(qiáng)調(diào)した。

また「米國(guó)が領(lǐng)有権爭(zhēng)いの問題でどちらの側(cè)にもつかないとの約束を順守し、中國(guó)の平和的臺(tái)頭及び覇権爭(zhēng)いをしない戦略的意図を明確に認(rèn)識(shí)し、南中國(guó)海問題を中米関係において適切な位置に據(jù)え、南中國(guó)海関連の領(lǐng)土問題への介入を止め、中國(guó)側(cè)と共に溝を建設(shè)的に管理?コントロールし、海上で積極的なアジェンダを拡大することを希望する。チャンスと試練が交錯(cuò)するグローバル化の時(shí)代にあって、中米は世界最大の発展途上國(guó)および最大の先進(jìn)國(guó)として、世界経済の発展、國(guó)際平和?安全の維持などの面で一層の共同責(zé)任を擔(dān)っている。中米は共に知恵と先見性に富む偉大な民族だ。共通利益の観點(diǎn)から、相互尊重を堅(jiān)持し、率直で誠(chéng)意ある意志疎通を行ないさえすれば、雙方は溝を適切に管理?コントロールし、協(xié)力のチャンスを見出すことが必ずできる」と指摘した。

対話には中米両國(guó)の専門家數(shù)10人が出席し、南中國(guó)海問題について幅広く、踏み込んで意見交換した。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年7月7日