貴州省丹寨県南皋郷石橋村では、民蕓紙の技術(shù)「古法造紙」が今も伝承されており、村の若者がその技術(shù)を受け継いでいる。その月収は5000-6000元(1元は約16.39円)にもなるため、貧困を脫して裕福になり、出稼ぎに出る必要がなくなり、家族が離れ離れになることなく、一緒に暮らすことができるようになっている。
丹寨県にはここ數(shù)年、多くの観光客が訪れ、「古法造紙」の作業(yè)場(chǎng)が人気観光スポットとなっている。そして、多くの観光客も石橋村に足を運(yùn)んでいる。
造紙には20以上の工程があり、非常に複雑であるばかりか、各工程の決まり事も非常に多い。石橋村の古法造紙遺跡は、山の巖の下にあり、巖は上部が前方に傾いているため、風(fēng)や雨を避けることができ、「天然の作業(yè)場(chǎng)」となっている。そして、紙を造る時(shí)に使う水はきれいな湧き水だ。村の人々は、今も造紙術(shù)を発明した蔡倫を祀っており、毎年記念行事も行われる。ここからも地元における蔡倫の地位の高さをうかがい知ることができる。
ここ數(shù)年、丹寨県の観光業(yè)が急速に発展し、古法造紙に対する注目度も高まっている。そして、石橋村の古法造紙に攜わる多くの若者は、貧困を脫して裕福になっている。例えば、李聚標(biāo)さん(32)は、古法造紙に攜わるようになって9年目になり、毎日、600枚以上の紙を造っている。彼は1分間に2枚造ることができ、1枚當(dāng)たりの利益は3角、日給は約200元。 実家がある村で仕事をして1ヶ月に5000-6000元稼げるということは、多くの出稼ぎ労働者より稼いでいるということになる。 同じく古法造紙に攜わっている羅文武さん(30)は現(xiàn)在、妻と子供と一緒に、生まれ故郷である同村で暮らしている。羅さんの妻は、紙を乾かす仕事を擔(dān)當(dāng)し、夫の稼ぎよりは少し少ないものの、夫婦で合わせて1ヶ月に1萬元以上稼いでいる。彼女は、「稼ぎは多くても少なくてもいい。一番うれしいのは、生まれ故郷で仕事ができ、子供を殘して出稼ぎに行かなくてよくなったこと」と喜ぶ。
この村には、「紙街」と呼ばれる通りがあり、各種紙を販売している。書道用の半紙のほか、裝飾品として販売されている紙もある。古法造紙が思いがけず再び「繁栄」し、多くの人がそれにより貧困を脫して、裕福になっていることに、多くの村民が喜んでいる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月26日