米國(guó)の現(xiàn)政権は、各國(guó)と付き合う際に「米國(guó)第一」が壁にぶつかり、覇権行為が頓挫しさえすれば、いずれも他國(guó)がルールに違反したのだと考える。過去1年余り、米側(cè)はほしいままに関稅圧力を振りかざし、あちこちで貿(mào)易紛爭(zhēng)を仕掛け、ルールに基づく多角的貿(mào)易體制にほしいままに打撃を與え、ルールと秩序を手中で弄ぶことで、國(guó)際社會(huì)最大の「トラブルメーカー」となった。（人民日?qǐng)?bào)「鐘聲」國(guó)際論評(píng)）

中米貿(mào)易紛爭(zhēng)は、米側(cè)が世界貿(mào)易機(jī)関（WTO）の紛爭(zhēng)解決制度を避けて、國(guó)內(nèi)法に基づき國(guó)際貿(mào)易摩擦を仕掛けているのが本質(zhì)だ。米國(guó)がWTOから権限を得ぬまま中國(guó)製品に対して大規(guī)模な追加関稅を課しているのは、自國(guó)がコミットしたWTOルールを無視するものであり、一方的ルールを國(guó)際ルールの上に置く、わがままで勝手な行動(dòng)だ。

世界貿(mào)易の舞臺(tái)で大いに力を誇示する米國(guó)は、時(shí)には「米國(guó)に損をさせている」とWTOルールを非難し、時(shí)にはいわれなく他國(guó)に「ルールを遵守しない」とのレッテルを貼り、他國(guó)をWTOから「追放する」と脅しさえする。國(guó)際ルールについて、自らに都合が良ければ用い、都合が悪ければ捨てる。これは米側(cè)の一貫したやり方だ。國(guó)連教育科學(xué)文化機(jī)関（ユネスコ）、國(guó)連人権理事會(huì)、萬(wàn)國(guó)郵便連合（UPU）などの國(guó)際組織から立て続けに脫退し、環(huán)太平洋パートナーシップ協(xié)定（TPP）、パリ協(xié)定、「安全で秩序ある正規(guī)移住のためのグローバル?コンパクト」（國(guó)連移民協(xié)定）、イラン核合意、「外交関係に関するウィーン條約?紛爭(zhēng)の義務(wù)的解決に関する選択議定書」などの國(guó)際條約から離脫し、北米自由貿(mào)易協(xié)定（NAFTA）や米韓自由貿(mào)易協(xié)定の再交渉を強(qiáng)要する。米國(guó)の一國(guó)主義的行為は國(guó)際ルールとグローバル?ガバナンスに対する重大な挑戦だ。英國(guó)のゴードン?ブラウン元首相は「米國(guó)は一極で世界を支配していた時(shí)代でも、しばしば國(guó)際機(jī)関を通じて行動(dòng)していた。今や世界が日増しに多極化する中、米政府は逆に獨(dú)斷専行している」と嘆く。

米國(guó)は國(guó)際ルールの破壊に固執(zhí)している。そのロジックの出発點(diǎn)は、強(qiáng)権的手段によって自國(guó)のみの利益を図ることだ。ボルトン米大統(tǒng)領(lǐng)補(bǔ)佐官（國(guó)家安全保障問題擔(dān)當(dāng)）のかつての「名言」は、こうした心理を余すところなく反映している?！袱猡匪饯瘢▏?guó)連）安保理を改めて設(shè)置するのなら、常任理事國(guó)は1つだけにする。そうしてこそ全世界のパワー分布を真に反映できるからだ」。自國(guó)は強(qiáng)権で対戦相手を屈服させて良いと考える。二國(guó)間の圧力を加えるのは多國(guó)間體制よりも「効率的」であり、関稅圧力はルール制定よりも「効率的」だと米側(cè)は公言する。

米國(guó)は故意に強(qiáng)権でルールに挑戦し、ルールをゴム粘土のように恣意的にひきつぶそうと大それたことを企てる。だが、覇権の時(shí)代はすでに過去のものだ?，F(xiàn)在、世界の事は各國(guó)で相談して決めるしかない。世界のパワー構(gòu)造は急速に変化し、多極化という特徴が日増しに鮮明になっている。國(guó)を跨ぐ問題が日増しに増え、國(guó)際ルールシステムへのニーズが高まり続ける國(guó)際情勢(shì)の下、米國(guó)が一國(guó)主義思想に固執(zhí)すれば、自國(guó)と他國(guó)にトラブルをもたらすだけだ。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年5月23日