映像に見られるようなこれらの交通事故はいずれも橫斷歩道で発生している。本來、歩行者を守るための橫斷歩道だが、歩行者または車両側(cè)の不注意が原因で、命を失ってしまう危険なエリアとなってしまっている。このような交通事故を減らすべく、江蘇省常州市や浙江省杭州市、衢州市などでは、「Z」字型の橫斷歩道の導(dǎo)入を試みている。

「Z」字型の橫斷歩道設(shè)置でどんな効果あり？

中國でも橫斷歩道の前で停車し、歩行者を優(yōu)先させるというマナーを守る意識が高まりをみせるようにはなっているものの、橫斷歩道付近で起きる交通事故を避けることは難しく、特に電動(dòng)自転車が突然飛び出してくるといったケースが多い。

歩行者や軽車両（自転車など原則として原動(dòng)機(jī)を持たない車両）が、「Z」字型の橫斷歩道を渡る場合、遠(yuǎn)回りをしなければならないものの、それによりスピードが落ちる。これにより歩行者や軽車両が車道に入るまでの時(shí)間を少しでも伸ばすのがその目的で、こうすることで、自動(dòng)車には、道を渡る歩行者や軽車両に気づくための十分な時(shí)間的、空間的余裕を與えるとともに、停車させて歩行者を優(yōu)先させるための十分なゆとりも生み出すことができる。

階段式停止線とは？

階段式停止線とは、橫斷歩道の左側(cè)から自動(dòng)車の停止位置を車線ごとに後方へ階段狀にずらしていくタイプの停止線を指す。こうすることで、自動(dòng)車の視野を広げることができ、効果的に死角を減らすことができるほか、自動(dòng)車は安全な距離を維持して、歩行者を発見してから停車するまでの時(shí)間を増やすことができ、飛び出し問題を解決できると期待されている。

車道に階段式の停止線も設(shè)置している衢州市。

ただ、「Z」字型の橫斷歩道設(shè)置に対して、ネットユーザーからは、「全國で推進(jìn)する価値がある」といった支持するコメントがある一方で、「元々１つだった橫斷歩道が2つになり、橫斷歩道を渡る時(shí)間も相対的に増えてしまい、安全度が増すとは限らない」、「どんな形にしても、交通ルールを守らない人には意味がない」といったコメントもあり、賛否両論が寄せられている。 （編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年4月13日