綿花畑の上を飛ぶドローンを見(jiàn)るトゥユフンさん（寫(xiě)真左、撮影?劉寧）。

トゥユフンさんの綿花栽培による年収は約20萬(wàn)元（1元は約17円）だ。農(nóng)作業(yè)から解放されたトゥユフンさんは2018年に民宿を開(kāi)き、「お客さんからは『ランボー』というあだ名で呼ばれている」と話す。確かに、鼻が高く、顔の彫りが深く、がっちりした體格のトゥユフンさんは、米國(guó)のアクション映畫(huà)の主人公?ランボーに似ている。

綿花産業(yè)は新疆ウイグル自治區(qū)の支柱産業(yè)だ。同自治區(qū)の農(nóng)家の約50％は、綿花の生産に従事している。トゥユフンさんの隣人であるアヒマデイ·アブリミットさんも綿花農(nóng)家で、20年前に綿花の栽培を始めた。綿花畑の広さは約32.73ヘクタールだ。2014年、エメットさんも綿花栽培の機(jī)械化に著手し、2020年には、土地を下請(qǐng)けに出した。

「1ヘクタール當(dāng)たりの賃貸料だけでも4500元の収入がある」と話すアヒマデイさんは、暇を持て余すことなく、羊約400頭を飼育して、小さな飼育場(chǎng)を営むほか、約4ヘクタールの香梨（ナシ）園を下請(qǐng)けで営み、それに綿花畑の収入を加えると、年収は約30萬(wàn)元になるという。妻のシャニイェム?エメットさんも微信（WeChat）を利用して化粧品を販売しており、「私はオシャレが大好き。今はオシャレに使える時(shí)間が増えたわ」と喜ぶ。

自宅のソファーに座るアヒマデイさん夫婦（撮影?寇傑）。

アヒマデイさんの庭に設(shè)置されたバルコニー。撮影：徐祥麗

綿花栽培で最も重要な作業(yè)は収穫だ。毎年9月下旬になると、コットンボールと呼ばれる実がはじけ、フカフカの白い綿が出てくる。機(jī)械化される前、アヒマデイさんは毎年、市場(chǎng)にいって収穫作業(yè)員を雇っていた。綿花を収穫する作業(yè)員は、地元の人もいれば、四川省などからやって來(lái)た人もいた?！溉战oは一人當(dāng)たり300－400元。35－40日作業(yè)してもらっていた。月収は1萬(wàn)元以上になり、食事も宿舎も提供していた。お金をたくさん稼げるため、みんな喜んで來(lái)ていてので、作業(yè)員探しに苦労することはなかった。電話番號(hào)を控えておいて、翌年もまた來(lái)るという作業(yè)員が多かった」とアヒマデイさん。

「こんなに素晴らしい新疆の綿花を使わない手はない」

今では、綿花の収穫作業(yè)をする人は少なくなった。その理由には、人件費(fèi)が高いことのほか、機(jī)械化が進(jìn)んでいるからだ。2020年、新疆ウイグル自治區(qū)の綿花の生産量は516萬(wàn)1000トンに達(dá)し、中國(guó)全土の綿花生産量の87.3％を占めた。これらの綿花のうち70％が機(jī)械で収穫された。

「この畝を見(jiàn)てごらん。北斗衛(wèi)星測(cè)位システムを使った播種機(jī)で種をまいた畝だよ。真っ直ぐになってるでしょ！」。

「あそこにある建物を見(jiàn)たでしょ。あれはポンプ小屋で、スイッチ一つで水を畑に供給することができるんだ」。

「収穫には綿摘み機(jī)を使い、約6ヘクタールの畑なら4－5時(shí)間で終わる。綿摘み機(jī)を営む業(yè)者があるから、安くてサービスのいい業(yè)者を選んでいる」。

畑を耕し、除草し、農(nóng)薬を散布し、水をやり、収穫するまでの全ての過(guò)程を説明する際、「機(jī)械」という言葉が、侯雪東さんの口から度々出てきた。

侯さんは、石河子新疆生産建設(shè)兵団8師143団の職員で、約6.13ヘクタールの綿花畑で綿花を栽培している。ざっと見(jiàn)積もって、年間約40トンの綿花を販売しているといい、昨年の市場(chǎng)価格は1キロ當(dāng)たり7元1角から7元3角ほどだったので、1ヘクタール當(dāng)たり2萬(wàn)2500元ほどの純収入があった計(jì)算になる?！缸蚰辘县N作だった。雨量が極端に少ないと、綿花は大豊作になる」という。

侯さんの綿花畑には、大きなドローンがあり、農(nóng)薬の入ったタンクが搭載され、泥が付いたボディからは黒いノズルが足のように伸びており、まるで大きなクモのような見(jiàn)た目をしている。