怒りがこみ上げた時、あなたならばどうするだろうか。米オレゴン州立大學の最新の研究によると、怒りを抱えながら眠ると翌日、その怒りが倍増するという。健康長壽を願うならば、怒りを抱えたまま眠って、悩みを翌日に持ち越すようなことはくれぐれもしないほうがいい。翌日まで怒りを抱えていると、人を傷つけるだけでなく、自分にとってもいいことがない。生命時報が伝えた。
口論した、または口論はしなかったが自分で怒りを消化し、問題が解決されたと感じた人は、その翌日にネガティブな感情が強まらない。その一方で、問題を解決しなかった、または怒っていたのに口論するのを我慢した人は、怒りが収まらないままとなっており、翌日になるとネガティブな感情が倍増する。
米國の醫(yī)學誌「Neurology」に掲載された別の研究によると、怒りを抱えながら眠ると、怒りを引き起こしたシーンがより忘れられなくなる可能性がある。研究者の発見によると、人の脳內(nèi)にネガティブな記憶が存在すると、睡眠中にこの記憶がさらに深まるという。そのため怒りを抱えながら眠ると、目覚めた時に怒りが増してしまうのだ。
また強い感情は脳の扁桃體や線條體、新たな體験に対してコーディングをする海馬體に影響を及ぼす。強い感情に刺激されると、人のある出來事への記憶力が大幅に強化される。
専門家は、怒りを爆発させる前に、少しずつ冷靜になり、目を閉じ1分間深呼吸するようアドバイスしている。マイナスの感情が発散できない場合、グラウンドや公園など開けた場所で大聲を出すか、サンドバッグを叩くといった運動により平靜を取り戻すべきだ。感傷的で傷つきやすいうつ體質(zhì)の人は、マイカイカや合歓皮をお湯に入れて飲んだり、夜に足湯をしたりすれば、心の落ち著き、気持ちのコントロールに役立つ。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月27日