國家外貨管理局の副局長兼報道官の王春英氏は23日に行われた國務(wù)院新聞弁公室の記者會見で、「今年上半期には、中國の外貨市場の運(yùn)営狀況は全體として安定し、人民元レートは雙方向に変動し、合理的でバランスの取れた水準(zhǔn)で基本的な安定を保った。外貨収支の取引はより活発になり、外貨市場の予想は安定し秩序を保った」と述べた。

王氏は、上半期の外貨収支の狀況に見られた特徴として、以下の5點を挙げた。

（1）銀行の決済売買及び國境を越えた収支が黒字になった。上半期の銀行の外貨決済売買の黒字額は1356億ドル（1ドルは約110.5円）に上り、これは主に物品貿(mào)易項目での代金受け取りと決済が高い水準(zhǔn)を保ったためで、中國國內(nèi)経済は安定さの中で好転し、企業(yè)活動と生産活動の回復(fù)が秩序よく推進(jìn)された。

（2）外貨購入率が全體的に安定し、企業(yè)の國境を越えた資金調(diào)達(dá)が安定さの中で増加した。上半期には、外貨購入の意欲を推し量る指標(biāo)の外貨購入率が64％となり、2020年下半期より0.7ポイント低下したが、全體としては安定を保った。外貨建ての資金調(diào)達(dá)を見ると、今年6月末現(xiàn)在、中國企業(yè)などのマーケットエンティティの中國國內(nèi)の外貨建て貸出殘高は20年末比377億ドル増加した。

外貨決済売買が安定さの中で増加し、企業(yè)の外貨建て預(yù)金が増加した。外貨建て決済の意欲を推し量る外貨建て決済率は67％で、20年下半期より2.0ポイント上昇した。今年6月末現(xiàn)在、企業(yè)などのマーケットエンティティの中國國內(nèi)にある外貨建て預(yù)金殘高は20年末比658億ドル増加した。

（4）為替デリバティブの取引規(guī)模が拡大し、企業(yè)のリスクニュートラルの意識が強(qiáng)まった。上半期に企業(yè)が先物やオプションなどのデリバティブを利用する際の為替レートのリスクマネジメントの規(guī)模が前年同期比94％拡大し、企業(yè)のレートのリスク回避の意識が強(qiáng)まり、レート変動への適応力が高まり、リスクニュートラルの意識が向上した。

（5）外貨準(zhǔn)備殘高が基本的に安定した。今年6月末現(xiàn)在、中國の外貨準(zhǔn)備殘高は３兆2140億ドルで、前年末の水準(zhǔn)とほぼ橫ばいだった。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月24日