河南省の多くの地域では16日から大雨が続いており、現(xiàn)在までに今回の豪雨で33人が死亡、8人が行方不明となり、37萬6千人が緊急避難している。農(nóng)産物の被災面積は21萬5200ヘクタールに及び、直接的な経済損失は12億2千萬(1元は約17円)に達した。
報道によると、同省鄭州市は17日午前8時から21日午前6時までの集中豪雨で、その平均降水量は452.6ミリに達した。一部の地域では一日の降水量が同市の年間平均降水量を上回った地域もあったほどだ。
降り続ける雨の中も続く救援活動
國家水害?干ばつ対策総指揮部弁公室や応急管理部は水害対策?災害救助作業(yè)の手配と指揮を行っており、21日午前5時までに、河南省消防救援隊は、隊員を延べ1萬7280人、車両を延べ3559臺、ボートを延べ2394艘を出動させ、身動きが取れなくなっていた人5574人を救助し、1萬1397人を避難させた。
1つの地域が困難に直面すると、支援が四方八方からやって來る。今回、河北と山西、江蘇、安徽、江西、山東、湖北の7省の水上救援専門チームのメンバー1800人が夜を徹して河南省入りした。救援隊は水害対策救助裝備1萬8500點(セット)以上を裝備しており、救援の最前線で中心的役割を擔っている。
さらに、中國人民解放軍も連日連夜救援活動に當たっている。中部戦區(qū)は、鄭州市に前方指揮部を派遣し、河南省指揮戦區(qū)部隊や武裝警察部隊などの士官?兵士?民兵約3000人を動員。車(ボート)約80臺(艘)を出動させ、10地域で同時に救援活動を展開している。解放軍が出動している動畫を見た多くのネットユーザーからは、「解放軍が來たなら安心」という聲が寄せられている。
第一線で救援活動をする人民解放軍(寫真ソース?中部戦區(qū))。
さらに、目ざといネットユーザーの中には、肩にはボートや救命胴衣を擔いで、手にはスコップやつるはしなどの救助道具を持って第一線に駆け付けたミステリアスな救助隊に注意を向けていた。彼らは普段はほとんど姿を見せることのない人民解放軍ロケット軍だ。ある動畫では、このロケット軍の兵士たちが、児童福祉施設の子供たちを避難させた後、子供たちの日常用品も運んでいた。兵士たちが瞬時に「やさしいお父さん」となり、子供たちを助けていた姿だった。
児童福祉施設の子供數(shù)百人を避難させるロケット軍(寫真ソース?中國中央テレビ?軍事チャンネル)。
自然災害を前に、市民が一致団結(jié)
豪雨の影響で物資が不足すると、一部のECは鄭州の倉庫を無料開放して、ミネラルウォーターや米、麺、穀物、油、果物、野菜などたくさんの生活物資を提供し、被災者が生活必需品を確保できるようサポートしている。また企業(yè)は次々と寄付したり、その輸送力を活用し、スコップや救命胴衣、カッパ、ゴムの靴などを調(diào)達して、鄭州に緊急輸送したりしている。
インターネットプラットフォームでは、1億人以上のネットユーザーが、「河南省豪雨助け合い」というワードを検索しており、ネットユーザーたちは、寄付ができるチャンネルや助けを求めることができるチャンネル、緊急連絡電話リストなどを次々と転送し、全ての被災者が情報を確実に入手できるようにしている。
鄭州市內(nèi)で撮影された動畫も、微信(WeChat)のモーメンツにたくさん投稿されており、それを見ると、鄭州の市民たちが手をつないで列になり急流を渡る様子や、流されている人を救うために、危険を冒して濁流の中に入っていく人、身動きが取れなくなった人達が秩序正しく列を作って地下鉄から脫出する様子などが映っている。
地下1階が浸水したあるショッピングセンターでは、従業(yè)員や善意から集まった市民が腰まで水に浸かりながら、掛け聲を合わせて、全身の力を振り絞り、ロープを引っ張って、身動きが取れなくなった人を救助した。
また鄭州図書館や鄭州テクノロジー館などの大型公共施設は24時間開放し、帰宅できない人たちを受け入れたほか、コンビニもWi-Fi接続やお湯、簡単な食べ物、休憩場所などを無料で提供し、人々をサポートした。
鄭州地下鉄5號線では、水が止水板を突き破り、地下鉄の車両內(nèi)まで浸水した。こうした緊急事態(tài)に、車內(nèi)で身動きが取れなくなった乗客らは、救助隊が來るまで互いに慰め、勵まし合った。ある乗客は救出された後で、「みんなが団結(jié)していた。まず、みんな自分の安全を確保して、救助を待った。子供がいる女性を優(yōu)先して外に出てもらい、力のある男性は負傷した女性を一緒に運んでいた」と振り返る。
ある女性は、「水の中を歩いて進むのは至難の業(yè)で、普段なら20分しかかからない距離を、午後3時から6時まで3時間かけて進んだ。水の流れが激しく、流されそうになった時、隣にいた見知らぬ人が必死に私を摑んで支えてくれた」と話し、ある鄭州市民も、「一夜の間に、バケツをひっくり返したような豪雨だけでなく、溢れんばかりの愛を経験した」と感慨深く語る。
不死身のスーパーヒーローなど存在しないが、緊急時に、一般庶民が助けの手を次々に伸ばし、「ヒーロー」になっている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月22日