中國では近年、「おうち経済」や「ものぐさ経済」が急速に発展しており、多くの人の消費(fèi)や生活習(xí)慣に変化が起きている。
新型コロナウイルス感染癥の影響で、ちょっと手を加えるだけで食べられる食品や溫めるだけで食べられる食品、袋から取り出してすぐに食べられる食品といった非常に便利なインスタント食品が広く人気を集めている。
「調(diào)理済み食品」が大人気に
資料寫真
新型コロナウイルス感染癥拡大期間中、「誰でも一流シェフになれる」や「8分でおかずができちゃう」、「自宅待機(jī)に備えて買っておきたい溫めるだけで食べられるインスタント食品」といった売り文句の「調(diào)理済み食品」が、キッチンの「救世主」として、消費(fèi)者の間で人気となった。そして、盒馬鮮生や毎日優(yōu)鮮といった生鮮ECプラットフォームもその分野の品揃えを強(qiáng)化している。
EC大手の京東の消費(fèi)?産業(yè)発展研究院が、傘下のネットスーパー「京東超市」と共同で5月13日に発表した「2022インスタント食品消費(fèi)動(dòng)向報(bào)告」によると、消費(fèi)者の間で「手軽な料理」に対するニーズが高まっていることに加えて新型コロナウイルス感染癥拡大の影響で、「調(diào)理済み食品」の消費(fèi)?ニーズが目に見えて高まっており、2021年の調(diào)理済み食品の売上高が前年比156%増となっていることが明らかになった。
また毎年、春節(jié)(舊正月)の時(shí)期にも、調(diào)理済み食品の消費(fèi)が大きく伸びる。なぜなら時(shí)間もかからず、手軽で、かつ家庭的な雰囲気を味わえるため、調(diào)理済みの年越し料理を購入する人がどんどん増えているためだ。
「調(diào)理済み食品」業(yè)界は近年、急速に発展しており、老舗や新興のブランドに関わらず、次々と同分野に進(jìn)出し、商品の種類や味もさらにバラエティに富むようになっている。
「ひとりご飯」でもほしいセレモニー感
2021年中國統(tǒng)計(jì)年鑑によると、2020年、中國全土の4億9416萬世帯のうち、「一人暮らし世帯」が1億2500世帯を超え、全體に占める割合も25%以上に達(dá)した。獨(dú)身人口や一人暮らし人口が増加するにつれて、「ひとりご飯」市場(chǎng)が活況になっている。
京東の統(tǒng)計(jì)によると、2021年、「ひとりご飯」の商品數(shù)は前年比2倍以上に増えた。うち、ミールリプレイスメント(1食で食事の替わりになる食品)?軽食、米線?米粉(ビーフン)、高級(jí)小麥粉食品、発熱パックに水を注ぐだけで熱々の料理が食べられるインスタント食品シリーズなどが、消費(fèi)者の間で人気を集めている。
多くの若者の間では、便利でしかもセレモニー感あるインスタントパスタも大人気となっている。さらに若者の間では、螺螄粉(米で作った麺とタニシのスープを合わせたスープビーフン)の人気も全く衰えず、2021年にはその売上高が前年比52%増となった。
野菜を洗ったり、切ったりする必要も、「味付けの腕」を心配する必要もなく、簡(jiǎn)単に手を加えるか、加熱するだけで、香りも味も良い家庭的なおかずを食卓に並べることができるインスタント食品。とてもシンプルな自宅での食事といっても、そこにはセレモニー感もあふれている。
次に「今日は何を食べよう?」とふと思った時(shí)は、「調(diào)理済み食品」を選んでみるはどうだろうか?(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月8日