新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)喀什(カシュガル)地區(qū)伽師(ファイザバード)県のある企業(yè)の工場では、作業(yè)員たちが人形にキラキラした飾りやレース飾りをつけたり、髪を編んだりと、忙しそうに作業(yè)を進(jìn)めていた。作業(yè)員たちが急ピッチで製作しているのはさまざまなタイプの「古麗人形」だ。「古麗人形」は、バービー人形に似たおもちゃで、喀什祖美爾服裝有限公司が研究開発して販売している。
「古麗人形」の「生みの親」である排麗旦さんは元々造園設(shè)計(jì)を?qū)熼Tに學(xué)んでいたものの、卒業(yè)後、新疆ウイグル自治區(qū)に戻り、ウイグル族が作る刺繡製品を見て、それと服飾デザインを結(jié)び付けることを思いついたという。
2018年9月、カシュガル地區(qū)で開催される展示會に參加することになった排麗旦さんは、革新的な製品を紹介したいと考えていた。そして、自分の家にたくさんある娘のバービー人形を見て、地元の特色を備えた女性の「人形」を作ることを思いついたという。そして、艾徳萊斯(アイデェライス)と呼ばれるシルクの民族衣裝の生地を使って小さな服と帽子を作り、髪型はウイグル族の女性がよくする編み方にしたところ、思いもよらぬ人気を集めた。その後、2018年10月に、排麗旦さんは上海の展示會に招かれた際、人形200體を攜えて參加したところ、瞬く間に完売となった。さらに、2019年1月には中國新疆カシュガルシルクロード文化冬?春ファッションフェスティバルで、人形を展示したところ、ひときわ注目を集め、多くの業(yè)者が提攜の意向を示した。それからというもの、人形の注文が絶え間なく入るようになった。
3度の展示會で、排麗旦さんは自信を高め、「古麗人形」というネーミングで大量生産することに決めた。
そして、人形も最初の數(shù)タイプから、現(xiàn)在の約200タイプまで増やした。排麗旦さんが作る「古麗人形」は、新疆ウイグル自治區(qū)以外の地域にも「進(jìn)出」している。今年、新疆旅行が大ブームとなっているのを背景に、「古麗人形」は現(xiàn)物販売では追いつかなくなり、今では予約販売スタイルとなっている。そのため、排麗旦さんは自信をさらに強(qiáng)めて、「古麗人形」を作り続けている。そしてここ數(shù)年、周りの女性たちを率いて「古麗人形」を製作してきたことで、彼女たちに自信を抱かせるようにできただけでなく、排麗旦さん自身もまた「古麗人形」を作ることの価値を見出すことができたという。
排麗旦さんは、「すでに6つの民族の『古麗人形』を作り出している。今後は、56民族の『古麗人形』を作り、一人でも多くの人に新疆を知り、好きになってもらいたい」としている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年8月12日