今年に入ってから、北アフリカ北西部に位置し、アラブ世界のエキゾチックな雰囲気漂うモロッコの街中では、中國人にとって馴染み深い中國語の歌が流れ、多くのモロッコ人が足を止めて聞き入っている。南方都市報が報じた。
歌を歌っているのは90後(1990年代生まれ)のモロッコ人女性?ディナさんだ。中國に留學(xué)し、その後そのまま就職し、12年間を中國で過ごしたディナさんは今年初めにモロッコに帰國。街中で中國語の歌を歌っている様子を撮影した動畫を、自身のニューメディアアカウントに投稿するようになった。関連の動畫は現(xiàn)在、中國の多くのSNSで累計3億回以上再生されているほか、中國以外の國のSNSでも中國の音楽文化に高い関心を示すフォロワーたちの注目を集めている。
モロッコの首都ラバト出身のディナさんの両親はモロッコ人。ディナさんは子供の頃から言語に興味があり、フランス語や英語、アラビア語、中國語などをマスターしてきた。そして、今は粵語、閩南語、重慶語、上海語といった中國の方言を勉強しているという。
高校を卒業(yè)した17歳の時に奨學(xué)金をもらって中國に留學(xué)したディナさんは中國で12年間暮らし、中國を第二の故郷と見なし、「モロッコと中國の文化交流の架け橋になりたい」と話す。
ディナさんによると、今年2月から、モロッコの街中で中國語の歌を歌い始め、これまでに動畫作品を10作品以上製作してきたという。街中で歌い始めたばかりの頃は、聞きに來る人はそれほど多くなかったものの、「どこの國の言葉で歌っているのか」と聞かれたり、「曲名を教えてほしい」と言われたりすることが時々あったという。また、1曲歌い終ってから、中國語であることを伝え、自分が著用しているのは漢服であると紹介すると、多くの人が興味を持ち、気に入ってくれたという?!杆饯环盲圣啸螗嗓螧eyondで、マスターできたら粵語で『遙かなる夢に~Far Away』を歌いたい」とディナさん。
そして、「街中で中國語の歌を歌っていると、中國に行きたいと思っているモロッコ人が、驚くほどたくさんいることに気付かされた。それは私の想像をはるかに超えていた。異國の地に足を踏み入れる勇気がなかったり、中國が急速に発展していることを伝えてくれる人が周りにいなかったりすることが多く、私が『中國では外出する時に財布を持たなくていい』と伝えると、不思議そうな顔をしている」と話す。
また、「私は鏡のようなもので、私が経験したことを知って、是非中國に行ってみたいと思う人も多い。そのような人には、『寒い所が好きなら東北エリア、寒がりなら南方エリアに行くといい。でも、方言を話す都市も多いので、まず、普通話(標(biāo)準(zhǔn)中國語)をマスターしたほうがいい』と伝えている。中國の要素を紹介する私にたくさんのモロッコ人が期待を寄せているのを見て、私は自信を高めることができた。もっと頑張って、期待に応えたい」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年7月21日