今日は舊暦12月8日、つまり「臘八節(jié)」。俗に「臘八を過ぎれば春節(jié)も間近」と言われるように、臘八節(jié)の到來は、春節(jié)(舊正月、2023年は1月22日)もすぐそこまでやってきていることを意味している。熱々の美味しい「臘八粥」(舊暦12月8日に食べる8種類の穀物で作った粥)を食べれば、年越し気分がますます高まってくる。
臘八節(jié)は古代の「臘日」が起源とされている。古代、「臘」は中國における一種の祭禮で、冬の祭祀を行う日は「臘日」と呼ばれていた。當(dāng)初、臘日が行われる日は固定されていなかった。魏晉南北朝の時(shí)代になってようやく「荊楚歳時(shí)記」に「十二月八日が臘日」との記載が見られる。人々はしばしばこの日に祖先と神を祀り、豊作と吉祥を祈った。
臘八粥で寒い冬も怖くない
臘八粥は「七寶五味粥」とも呼ばれ、様々な食材を煮込んで作る。長い間に少しずつ変化し、伝えられていくうちに、様々な地方色が加わっていった。ベースになるのは穀類や豆類などの食材だが、陝西省北部ではよくドライフルーツや豆腐、肉が加えられる。また四川省では、甘い味付けやしょっぱい味付けのほかにも麻辣(ピリ辛い)味などがあり、落花生や賽の目に切った肉、ダイコンなどが一緒に煮込まれる。
臘八粥のほかにも、中國各地には特色豊かな習(xí)慣がある。特に北方地域では、「臘八蒜」(ニンニクの黒酢漬け)を漬け、春節(jié)にこれを餃子と一緒に食べる。安徽省の黔県には「臘八豆腐」と呼ばれる特産品がある。これは、豆腐の真ん中に小さなくぼみを作って塩を入れ、さらに天日干しにしたものだ。ほかにも、山東地域には「臘八に家の掃除をする」という習(xí)慣があり、部屋を中から外まできれいに掃除して春節(jié)を迎える。(編集AK)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年12月30日