長江スナメリとシナウスイロイルカは國家1級重點保護野生動物(特別天然記念物)で、いずれも中國で生息する希少水生哺乳類(小型鯨類)だ。これらの「水中の國寶」を守るべく、中國科學(xué)院水生生物研究所鯨類研究チームは複數(shù)の保護區(qū)と研究開発機関と協(xié)力し、內(nèi)陸河川と近海をカバーする初の水生哺乳類リアルタイム音聲?映像スマートモニタリングプラットフォームを完成させた。現(xiàn)在すでに正式に稼働開始している。中央テレビニュースが伝えた。
中國科學(xué)院水生生物研究所の王克雄研究員は、「長江スナメリとシナウスイロイルカは中國の長江流域及び南中國海沿岸水域の生態(tài)環(huán)境の質(zhì)と生物多様性の重要な指標(biāo)種だが、水生哺乳類として、水中で活動する時間が約95%を占めるため、従來の目視と音聲観察では長時間?広範(fàn)囲の観察データが得られない。それに対し、同システムはソナー識別や映像捕捉などの技術(shù)的手段を結(jié)びつけ、24時間?全天候型のリアルタイムモニタリング?早期警戒を?qū)g現(xiàn)できる」と説明した。
同モニタリングプラットフォームは現(xiàn)在、長江中?下流本流、洞庭湖、鄱陽湖などの長江スナメリの重要生息水域や、広東省の珠江河口などのシナウスイロイルカの重要生息水域に40數(shù)ヶ所のモニタリングポイントを設(shè)置している。長江スナメリとシナウスイロイルカのソナー信號をリアルタイムで識別し、動物の個體數(shù)と正確な方角を測定し、動物の移動?捕食行動を判別できる上、動物の水面活動の映像をリアルタイムで撮影し、水上輸送の水中騒音をモニタリングし早期警戒を出すなどを行い、科學(xué)研究データの収集と保護區(qū)の効率的な管理に重要なプラットフォームを提供している。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年3月14日