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日本政府と東京電力の原発汚染水海洋放出計畫の中では、多核種除去設(shè)備（ALPS）が重要な位置を占める。日本側(cè)はALPSを使って浄化処理した原発汚染水をいわゆる「ALPS処理水」と呼び続け、安全基準(zhǔn)を満たしているため排出できると言うが、福島第一原子力発電所の汚染水を処理するこの設(shè)備の安全性、有効性、持続可能性に対し、國際社會からは常に懸念が示されている。中央テレビニュースが伝えた。

第一に、ALPSは急いで打ち出されたもので、世界でも運用の前例がなく、技術(shù)的に成熟しておらず、安全性に疑問が殘る。ALPSは2013年に試運転が始まったが、日本の原子力規(guī)制委員會の「検査に合格」したのは22年3月のことだ。日本政府が21年に原発汚染水の海洋排出計畫を発表したことを考え合わせると、このかなり時間がたってからの「検査合格」は既成事実の追認(rèn)と化したようだ。

実際、ALPSは運転期間に問題が続出していた。16年には水漏れが4ヶ所発見された。18年にはいわゆる原発処理水のストロンチウムをはじめとする放射性物質(zhì)の濃度が基準(zhǔn)値を超えていることが明らかになった。21年には排気中に含まれる放射性物質(zhì)を吸著するフィルターの半數(shù)近くに破損があることがわかった。そのフィルターは2年前に交換したばかりだった。

第二に、福島原発の汚染水は徹底的に処理されたというが、有効性に疑問が殘る。東電によれば、原発汚染水133萬トンのうち、132萬トンは処理済みだというが、東電公式サイトにある原発汚染水の処理狀況のイメージ図によると、「ALPS処理水」は3割しかなく、殘りは「処理途上水」となっており、実際には検査に合格していない。

第三に、ALPSの「壽命」がはっきりせず、持続可能性に疑問が殘る。東電はこれまでALPSの設(shè)計壽命または使用壽命を明らかにしていない。東電の現(xiàn)在の廃爐計畫によると、遅くとも41-51年までに福島第一原発の廃爐作業(yè)を完了することが目標(biāo)だとしており、言い換えればそれまでは大量の原発汚染水が発生し続けるということだ。ALPSのフィルターの半分近くが2年で破損したことから、このシステム設(shè)備の壽命を楽観視することはできない。

こうした要因だけでなく、獨立した第三者の監(jiān)督メカニズムによるALPS処理水のモニタリングもない。太平洋海域の周辺國、太平洋島嶼國、漁業(yè)団體、環(huán)境保護(hù)団體などのステークホルダーが監(jiān)督に參加できなければ、日本が「処理水」に問題はないと斷言しても獨斷に過ぎないということになる。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月12日