米國のヘーゲル國防長官は3日間の訪中期間およびその前に「米側(cè)は平和で安定した、繁栄する、責(zé)任ある中國の臺頭を歓迎する」「米國の『アジア太平洋リアバランス』戦略は中國封じ込めのためではない」と數(shù)度、改めて公に表明した。(文:華益文?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
中國の大衆(zhòng)からすると、これは聞いて心地の良い、積極的な発言だが、同時に心にもない発言なのではないかと疑念を禁じ得ず、中米関係の事実と照らし合わせると、なおさらに言行不一致の印象を受ける。
確かに米國の対中政策は対中封じ込め政策と単純に概括することはできない。そうでなければ、中米関係における多くの現(xiàn)象の説明がつかない。両國間の年間貿(mào)易額はすでに5000億ドルの大臺を突破し、人的往來は延べ300萬人を超え、各レベル、各分野の対話?協(xié)力メカニズムは90以上に上り、両國は多國間、二國間、地域、そしてグローバルな問題において緊密な協(xié)議、調(diào)整、協(xié)力を行っている。言い換えるなら、中米は全體的に言って封じ込めと反封じ込めの関係ではない。
だが同様に、米國の対中政策に対中封じ込めの側(cè)面があることも否定できない。そうでなければ、中米関係における少なからぬ現(xiàn)象の説明が同様につかない。米國は対中ハイテク製品輸出および対中ハイテク協(xié)力に最も広範(fàn)かつ厳格な規(guī)制を加えている國であり、時に荒唐無稽のレベルにまで達(dá)している。ましてや軍事裝備?技術(shù)の対中輸出は言うまでもない。米國による臺灣への武器売卻、米艦艇?航空機(jī)による対中接近偵察、中米両軍交流を制限する差別的法律が、両軍関係発展の三大障害となり、米國に対する中國の戦略的信頼に深刻な影響を與えている。米國の「アジア太平洋リバランス」戦略は中國のみに焦點(diǎn)を定めたものではないが、米國は中國と近隣國との領(lǐng)有権および海洋権益紛爭を利用して、離間を煽り、一方の側(cè)につき、一方の肩を持ち、日本やフィリピンの後ろ盾になっている。
米國の対中政策の二面性が中米関係を複雑にし、中米関係の発展プロセスを常に様々な摩擦に満ちたものにし、しょっちゅう衝突をもたらしている。現(xiàn)段階で中米関係における最大の摩擦は、中國の臺頭の勢いが止らないことと、米國が唯一の超大國としての地位を維持しようとしていることによる摩擦だ。これに政治制度が異なり、戦略面で十分な相互信頼を欠くことが加わり、同じ「地球村」にいながら疑い合う、同床異夢の関係となっている。戦略面の競爭と協(xié)力が併存することが、中米関係の顕著な特徴となっている。
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