今後、海外を訪れる中國人観光客にとって、旅行中のインターネット利用は、「無料」が標準仕様となるだろう。攜程旅行や神舟國際旅行社などが12日に明らかにしたところでは、これらの旅行會社はすでに、海外パックツアーの利用客に対し、海外での無料Wi-Fi接続サービスを提供しており、攜程旅行の場合、100以上の國家?地域がカバーされている。北京日報が報じた。
12日午後にカンボジア観光から帰國したばかりという李紅鵬さんは、「タイの観光地は、ワイヤレスネットワークが完備されていないところが多い。寫真を撮った後、すぐに『友人圏』でシェアしたいと思っても、攜帯はつながらない、あるいはつながっても通信容量が小さく、ホテルに戻ってアップするしか方法がない」と話した。
攜程旅行の擔當者は、以下の通りコメントした。
海外旅行中でも、通信、シェア、コメント、検索、ショッピングなどを隨時行うことは、海外旅行客にとって新たな習慣となりつつある。なかには、自己負擔でWi-Fi環(huán)境を整える観光客もいるが、1日50元から70元(約840円から1170円)かかる。今月から、弊社主催の海外パッケージツアーや海外フリープランを対象に、無料Wi-Fiサービスを全面的に導入している。
Wi-Fi無料サービス対象ツアーの添乗員は、弊社が購入したWi-Fi機器を海外に攜帯し、參加者約5人につき1臺を提供する。參加者は、ツアー行程中、待ち時間や移動時間に利用できる。このサービスの対象となる第一弾は、北京?上海?広東?浙江?江蘇の各地から出発する観光客だ。同サービスは、無料付加価値サービスのひとつであり、所要コストは弊社が負擔する。ツアー代金を引き上げることは考えていない。
神舟國際旅行社の販売擔當者は12日、「カンボジアのような一部の國家?地域では、Wi-Fiネットワークがカバーされていないエリアや接続料金を徴収するエリアがある。純粋に観光目的のツアーの場合、弊社は海外での無料Wi-Fi接続サービスを參加者に提供する方針で、すでに一部のツアー商品に同サービスを付加している」と述べた。また、途牛旅遊網もすでに「牛無線」海外Wi-Fiサービスを打ち出しているが、同社の場合、観光客は設備利用のための保証金として1臺あたり200元(約3300円)に加え、韓國?タイ向けツアーの場合1日あたり49元(約820円)、日本?シンガポール?米國?オーストラリアの各地では59元(約990円)の利用料金を支払わなければならない。専門家は、「海外旅行市場の競爭激化にともない、今後は、海外Wi-Fi接続サービスは、『無料』がスタンダー?となっていくだろう」との見方を示している。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月14日
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