太平洋に面した靜岡県は日本列島中腹の東西が交わる地點に位置し、県域は東海、中部地方に及ぶ。日本各県のなかでも、とりわけ幅広い県だ。靜岡の歴史は悠久で、日本最古の縄文文化に遡ることができる。律令制國家の時代、靜岡には伊豆國、駿河國、遠江國の三國があった?!胳o岡県史」、三國「産物帳」によると、茶葉は16世紀には三國が幕府に獻上する最たる年貢となった。1675年、遠江國は茶畑の等級分けを始めた。駿河國、遠江國は今日の靜岡県中部?北東部、西部で、山あいが茶産地の中心となる。中國の記者一行は掛川市東山地區(qū)、そして牧之原地區(qū)に赴き、世界農(nóng)業(yè)遺産に登録された茶草場(ちゃぐさば)、日本で面積最大の茶畑を取材した。新華網(wǎng)が伝えた。
靜岡の茶といえば、ご想像の通り、中國と深い縁がある。1241年、高僧?聖一國師(しょういちこくし)が中國宋朝から種を故郷?靜岡に持ち帰った。これが東海の茶の郷の始まりだ。明治時代、政府士族から茶畑の大規(guī)模な開墾の命を受け、さらに清水港の開港により、靜岡茶の名聲は高まり続けた。農(nóng)林水産省が公表した最新統(tǒng)計によると、2012年、靜岡の茶畑面積は約1萬8500ヘクタール、全國の40%?;牟枭b量は3萬3400キロで全國の39%。茶葉生産量は15萬300キロ、全國の37%を占め、いずれも日本一だ。
靜岡県內(nèi)には國際連合食糧農(nóng)業(yè)機関(FAO)が認定した「世界農(nóng)業(yè)遺産(GIAHS)」の「茶草場農(nóng)法」作業(yè)地區(qū)5カ所がある。なかでも掛川市東山地區(qū)は面積最大。いわゆる「茶草場農(nóng)法」とは茶畑周辺地區(qū)(草場)で刈ったススキ、ササなどを有機肥料として茶園の畝間に敷く。この農(nóng)法は優(yōu)れた茶の栽培に利點がある。東山深蒸し茶も「日本一の健康茶」の譽れを受け、また草場の新陳代謝促進、草場の生物多様性保護に有利でもある。
靜岡県の茶に対する開発は実に綿密と言える。靜岡県経済産業(yè)部茶業(yè)農(nóng)産課は各種「茶の都しずおか」茶の産業(yè)?文化交流ツアーを率先してPR、靜岡市內(nèi)では各種「市內(nèi)お茶マップ」が制作され、地元の主な茶農(nóng)家、茶工場、茶屋をピックアップ、付近を通る公共交通機関を案內(nèi)している。お茶の無料試飲、茶菓子の試食、お茶のアロマによる癒やしを感じる茶香爐づくりなどお茶関連製品、さらに全料理にお茶がアレンジされた茶料理……
中國は靜岡茶の元祖であり、茶葉の品種はより豊富で、深みある茶文化を有している。だが茶文化の伝承、市場開発において、我々はすでにかつての學生に後れを取っているのを認めざるを得ない。中國には伝統(tǒng)的な茶葉産地が非常に多い。良質(zhì)な茶葉が世界で讃えられていても、経済的に遅れた地方で、その地方の長所?伝統(tǒng)を通じいかに経済を活性化させるか。靜岡は疑いなく優(yōu)れた模範を示している。(編集HT)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年3月7日
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