中國人民銀行（中央銀行）は15日、外國為替市場における人民元の対米ドルレートの変動幅を、2014年3月17日から拡大することを決定した。外為市場（銀行間スポットレート）の人民元対米ドルレートの変動幅をこれまでの1％から2％に拡大するという。新華網(wǎng)が伝えた。

　同行の公告によると、毎日の銀行間スポットレートの人民元対米ドルレートは中國外國為替取引センターが公表した當(dāng)日の人民元対米ドルレート基準(zhǔn)値の上下2％の間で変動することになる。また外國為替取扱銀行として指定された銀行が顧客に提供する當(dāng)日の米ドルの現(xiàn)金売卻の最高値と現(xiàn)金買取の最安値の差の限度を、同日のレート基準(zhǔn)値の2％から3％に拡大し、その他の規(guī)定は「中國人民銀行の銀行間外國為替市場の取引レートと外國為替指定銀行の表示取引レートの管理に関連した問題に関する通知」に基づいて執(zhí)行するという。

　同行によると、現(xiàn)在、中國の外國為替市場は健全に発展し、取引主體の自主的な価格設(shè)定とリスク管理の能力がどんどん強(qiáng)まっている。レート変動幅の拡大は、市場の発展の中で出てきた要求に応えること、市場のレート決定の力を強(qiáng)化すること、市場の需給を土臺とする管理された変動相場制度を構(gòu)築することが狙いだ。

　また同行は、今後も人民元レートの市場化された形成メカニズムの改善を続け、人民元レートの形成における市場の役割を一層発揮させ、人民元レートの雙方向の弾力性を強(qiáng)め、人民元レートが合理的でバランスの取れた水準(zhǔn)で基本的に安定を維持するようにするという。（編集KS）

　「人民網(wǎng)日本語版」2014年3月16日