中國中央テレビ（CCTV）が3月15日の「世界消費(fèi)者権利デー」に合わせて放送した「3?15晩會」でニコンのデジタル一眼レフカメラ「D600」の品質(zhì)問題が指摘された。高畫質(zhì)、フルフレームとうたった同カメラで撮った寫真に黒い點(diǎn)のようなものが數(shù)多く映り込み、何度修理しても同じ問題が発生すると、多くのユーザが訴えた。しかし、これに対し、ニコンは「煙霧のせい」を理由に返品や交換を斷っていた。人民網(wǎng)が伝えた。

　自然環(huán)境に有害な煙霧が要因となって、「D600」に問題が発生するとニコンが主張したが、同じ問題がアメリカでも発生した。しかも、アメリカ消費(fèi)者に対して「D600」を「D610」に無料交換する対応がとられた。同じ黒點(diǎn)問題に対して、中米両國で取った措置がまるで異なるのは、どういうことなのか？

　中國の煙霧が深刻な狀態(tài)にあるのは確かだが、アメリカでの「D600」の使用にまで影響を及ぼすことは考えられない。その上、密閉性が高いとうたっている「D600」なら外的環(huán)境にそれほど影響を受けないはずだ。さらに、耐候性や防塵性に優(yōu)れているとうたっていたＤ600が、なぜ中國でこれほどまでに煙霧の影響を受けたのだろうか？

　品質(zhì)問題が発生する度、外資系企業(yè)は中國と海外というダブルスタンダードを用いて、中國市場を差別する傾向がある。中國という巨大市場を重視しながらも、中國消費(fèi)者の合法的な権利を軽視している。ニコンだけでなく、ソニー、アップルなどほかの國?地域の一部企業(yè)も例外ではない。外資系企業(yè)はなぜ中國の消費(fèi)者を無視し続けるのだろうか？

　実際、ニコンをはじめとする外資系企業(yè)は、現(xiàn)在中國で信頼感を失う危機(jī)に直面している。今回の危機(jī)は、今の段階ではまだ中國市場での発展が脅かされるほどの致命的なレベルにまでは至っていないが、経営陣が何ら対策をうたずこのまま放置すれば、重大な危機(jī)に陥る可能性がないわけではない。中國の自主ブランドの品質(zhì)やサービスが向上するとともに、消費(fèi)者の視野が広まり、さまざまな製品に対する知識が豊かになってきている中、外資系企業(yè)はこれまでの骨の髄まで染み付いた優(yōu)越感を捨てなければならない時期に來ている。

　「D600」の黒點(diǎn)問題が中國の煙霧に関係なく、設(shè)計上の欠陥であることは紛れもない事実である。しかし、ニコンは中國消費(fèi)者の合理的な理由による正當(dāng)なクレームを無視し、責(zé)任を持って賠償するどころか、カメラを回収して問題を起こす原因を調(diào)べることさえしなかった。世界的なカメラメーカーであるにもかかわらず、責(zé)任を負(fù)わず、消費(fèi)者に誠意さえ見せなかった企業(yè)が、今後中國でさらに発展していけるだろうか？（編集ＪＺ）

　「人民網(wǎng)日本語版」2014年3月21日