これについて小野氏は、「日本サッカーがこれまでずっと大切にしてきたこと、選手たちに対して行った唯一の要求はフェアプレーだった。これは、相手チームにいい印象を與えるのが目的だ。しばらくしてから、これらのチームから引き続き日本チームに親善試合の依頼が屆くようになった。印象が悪ければ、2度と依頼してこないだろうから、印象が良かったからに他ならない」と語る。
同様に、日韓共催W杯後、中國サッカーも少なくない強豪チームから親善試合の依頼を受けるようになったが、06年のW杯ドイツ大會開幕を直前に控えたフランスとの親善試合で、フランスのFWジブリル?シセが骨折するという悲劇が起こったことで、海外に悪いイメージを與えてしまった。その後長い時間がたった今でも、中國代表は世界の強豪國と対戦する機會を得られずにいる。
W杯初出場の舞臺に慘敗したことで、日本サッカー界は初めて真の意味で自分たちを見つめなおした。小野氏は、「中國サッカーと同様、日本サッカーは90年代になって初めて強豪國と対戦する機會を持ち、W杯の予選リーグの試合を通して、初めて日本サッカーのスタイルの限界に気付いた。すべてはあの時から始まった。日本サッカー協(xié)會は技術(shù)報告書を作成し、強化指導(dǎo)方針をまとめ始めた」と語る。
実のところ、日本の強化指導(dǎo)方針というのは、中國の青少年訓(xùn)練指導(dǎo)大綱のことだ。違いは、日本サッカーはこの時からこれまで方針を継続してきている一方、中國サッカーは毎回言うことを二転三転し、その過程を繰り返す中で、機會を完全に失ってしまったという點だ。
中日サッカーとの距離を再度比較検討する中で、両國サッカー間の距離は、日本が中國より4回多くW杯に出場しているという事実以上に大きな隔たりがあることに気付く。殘念なのは、日本サッカーがW杯の舞臺を契機に変革に成功したのに対し、中國サッカーは以前と変わらない場所で、何の進歩もなく、ただ次のチャンスの到來を待ち続けているということだ。(編集MZ)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年7月8日
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