くくり猿
京都と奈良には2種類の猿のぬいぐるみがある。外見はどちらも猿の人形が身をかがめた形をしているが、2つの猿は全く別の意味がある。京都の八坂庚申堂の「くくり猿」は、人々の心にある貪欲な欲望を動かないように縛り上げるという意味を持っている。猿の姿は人間に似ているが、猿は衝動を自制することはできず、本能の赴くままに行動するのみだ。この猿の姿に人間の欲望をなぞらえ、猿を括り付けることで欲望が動かないように固定することを指し、「くくり猿」として優(yōu)しく人間を諭している。即ち欲望と雑念を取り払い、一生懸命になれば願いはかなえられるということを示している。
身代わり猿
奈良には「身代わり猿」があるが、一般的に自宅の軒先に家族の數(shù)と同じ數(shù)の大小さまざまなぬいぐるみの猿、身代わり猿をぶら下げている。彼らはこの身代わり猿が家族の災(zāi)いを魔除けしてくれると信じている。
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