2000年生まれの大學(xué)一年生の陸千禧さんはベッドに橫たわり、音楽短編動(dòng)畫(huà)アプリの「抖音（Tik Tok）」を開(kāi)く。畫(huà)面に次々と現(xiàn)れる歌やダンスを眺めては攜帯を操作し、時(shí)おり笑い聲をあげる。これが彼女の毎晩寢る前の日課だ。中國(guó)青年報(bào)が伝えた。

陸さんは昨年中ごろに同アプリのユーザーになってからというもの、短編動(dòng)畫(huà)を毎日チェックすることが、大いなる楽しみとなっている。また彼女は自ら撮影した20本以上のダンス動(dòng)畫(huà)をアップしている。その多くがリズミカルで覚えやすい振付け。しかし彼女のフォロワー數(shù)は、自分がフォローしている數(shù)よりは少ないという。

「快手」や「Tik Tok」を始めとする短編動(dòng)畫(huà)アプリが近年、若者の間で流行し、すでに多くの人々の日常生活の一部になっている?！窽ik Tok」の製品責(zé)任者は「Tik Tokユーザーの85％が24歳以下で、アクティブユーザーとユーザーのほとんどが95年以降生まれ、さらには00年以降生まれだ」と話(huà)す。

12歳の小芊語(yǔ)さん（仮名）は、「Tik Tok」で260萬(wàn)人のフォロワーを持つ。幼稚園の頃からダンスが好きだった彼女は、昨年7月から「Tik Tok」の利用を開(kāi)始した。最初のうちはジャズダンスの動(dòng)畫(huà)をアップし、時(shí)にはフィンガーダンスを披露することもあった。そんなダンス動(dòng)畫(huà)の1本が注目を集め、一夜にして百萬(wàn)人のフォロワーを獲得し、人気者になった。

小學(xué)6年生の小雪蓮さん（仮名）は、週末だけ彼女の大好きなフィンガーダンスを「Tik Tok」で見(jiàn)ることができるという。彼女は宿題を終えると、子供たちが特技を披露する短編動(dòng)畫(huà)の視聴を許される。彼女の母親も普段から同アプリで暮らしの裏技から料理や髪型セットのテクニックなどを?qū)Wんでいるという。

22歳の小舟さん（仮名）は、英語(yǔ)を?qū)煿イ工霂煿?fàn)大學(xué)の大學(xué)生。數(shù)多くある短編動(dòng)畫(huà)アプリの中でも、彼女は「快手」をよく利用するといい、「短編動(dòng)畫(huà)の視聴時(shí)間は短く、個(gè)性にあふれている。それはまるでおやつのように、つまらない日常にとってのスパイスになる」と話(huà)す。

安徽外國(guó)語(yǔ)學(xué)院の21歳の學(xué)生は、「ふざけたナレーションの動(dòng)畫(huà)をよく見(jiàn)ている。なぜならこうしたユーモラスな動(dòng)畫(huà)のほとんどが日常生活を反映させている內(nèi)容だから。気分転換が快手の動(dòng)畫(huà)を見(jiàn)る主な理由なので、大げさだったり奇妙な動(dòng)畫(huà)には興味がない」と話(huà)す。

◆理解されたい、認(rèn)められたいと望む若者のニーズ満たす

中國(guó)科學(xué)技術(shù)大學(xué)伝播?科技政策學(xué)部博士課程在學(xué)者の李雅箏氏は、「物質(zhì)的には比較的恵まれた環(huán)境で成長(zhǎng)した若い世代は、個(gè)性的な面白さや美をより求めており、そのメディアに接する習(xí)慣が、すきま化の傾向を示している。そして現(xiàn)在の個(gè)性的で面白いという短編動(dòng)畫(huà)の特長(zhǎng)は、流行を追い求めるのではなく個(gè)性を求めることを好むこの世代の特徴に合致している。彼らは短編動(dòng)畫(huà)を撮影することで、理解されたい、認(rèn)められたいというコミュニケーションのニーズを満たしている。こうしたニーズはその上の世代の人々に比べ、より切実かもしれない」と指摘した。

安徽大學(xué)メディア系実験教育センター副主任、インターネット?新メディア専門(mén)教員の岳山氏は、「短編動(dòng)畫(huà)アプリが近年、多くの若者から好評(píng)を博しているのは、動(dòng)畫(huà)コンテンツが若者の間で流行っている文化に合致しているからだ。動(dòng)畫(huà)アプリは若者のすきま時(shí)間の視聴の需要に合わせてコンテンツ制作方針を決めている。ユーザーのすぐに表現(xiàn)したいという欲望、ソーシャル化された伝播のニーズを満たしている」と分析した。

抖音公司の関係者は取材に対して、「技術(shù)面の革新だけでなく、『Tik Tok』のような短編動(dòng)畫(huà)アプリは、自分を表現(xiàn)しアピールしたいという若者のニーズを満たし、彼らに精神的な喜びを與えている。これによりユーザー間で共鳴を引き起こし、自発的な伝播を促している」と説明した。

安徽大學(xué)社會(huì)?政治學(xué)部準(zhǔn)教授の王雲(yún)飛氏は、「今時(shí)の若者は仕事と暮らしのテンポは速いが、短編動(dòng)畫(huà)はある一定の度合いにおいて、若者たちを膨大な情報(bào)から解放し、リラックスさせ、欲しい情報(bào)を入手することを?qū)g現(xiàn)している。そのため若者たちから好評(píng)を博しているのだろう」との見(jiàn)方を示している。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年04月02日