中國(guó)の現(xiàn)行の休假制度はすでに長(zhǎng)期間の発展の過(guò)程を経ており、改革開(kāi)放(1978年)初期は日曜日だけが休みだったのが、その後、隔週で土日が休みになり、95年以降は完全週休二日制になった。そして、99年には「ゴールデンウイーク」が登場(chǎng)し、2008年には、中國(guó)の3つの伝統(tǒng)的な祝祭日が休日となり、15年には、金曜日の午後から日曜日までが休みというスタイルも登場(chǎng)した。休日の日數(shù)は、中國(guó)の経済、社會(huì)が発展し、生産力、生産効率、住民の所得水準(zhǔn)が向上するにつれ、増加している。人民日?qǐng)?bào)海外版が報(bào)じた。

統(tǒng)計(jì)によると、中國(guó)全土の法定の祝祭日、週末の休日は改革開(kāi)放初期の約60日から、今では115日に増え、1年の31％以上が休みという計(jì)算になる。つまり、中國(guó)人は1年のうち3分の1は休んでいることになる。

中國(guó)社會(huì)科學(xué)院財(cái)経戦略研究院の魏翔?準(zhǔn)教授は取材に対して、「中國(guó)の休假制度の調(diào)整は、動(dòng)向も方向性も正しく、中國(guó)のマクロ経済の構(gòu)造調(diào)整、國(guó)際情勢(shì)ともマッチしている?！亥穿`ルデンウイーク』ができたばかりの時(shí)は、ちょうど中國(guó)経済が右肩上がりの時(shí)期だった。今の中國(guó)経済は構(gòu)造の高度化を経験しており、休假制度も調(diào)整が必要」との見(jiàn)方を示す。

多くの人が同じ時(shí)期に休み同じ所へ行く中國(guó)

改革開(kāi)放以降、中國(guó)では休日の日數(shù)が増えているだけでなく、1日の仕事の時(shí)間や余暇の時(shí)間の長(zhǎng)さも変化している?！赣嘞揪v書(shū)：16-17中國(guó)余暇発展報(bào)告」に掲載されている、2016年と1996年、及び他の年の北京市民の時(shí)間の使い方を調(diào)べた調(diào)査データによると、16年、北京市民の1日當(dāng)たりの仕事の平均時(shí)間は、20年前と比べて27分短くなり、余暇の時(shí)間が増えている。

しかし、魏準(zhǔn)教授が筆頭となった中國(guó)ホリデーエコノミー試算課題グループの2年に及ぶ研究によると、全體的には人々の休息の時(shí)間は増えているものの、余暇に対する観念や余暇の質(zhì)を見(jiàn)ると、進(jìn)歩しておらず、休んだ後、仕事の効率は上がっていないことを示しているという。

余暇の質(zhì)は、労働による?yún)毪鋭簝Pの効率、社會(huì)保障制度、醫(yī)療の改善などと密接な関連があるほか、休日の構(gòu)造自體も大きな問(wèn)題の一つだ。中國(guó)人民大學(xué)?ホリデーエコノミー研究センターの王琪延センター長(zhǎng)は、「多くの人が、同じ時(shí)期に、同じ場(chǎng)所へ行って休日を過(guò)ごすというのが中國(guó)の休假制度の大きな特徴の一つとなっている。例えば、『ゴールデンウイーク』になると、人気観光地や公共サービス施設(shè)は大混雑となり、ゆっくりと観光などを楽しむことはできない。その解決策は『分散化』だ。人々の休みの日と行く場(chǎng)所を分散させるのだ。しかし、有給休暇制度の実施を基礎(chǔ)とすることができていないのであれば、『ゴールデンウイーク』がなくなると、一部の労働者の正當(dāng)な休暇取得権が脅かされることなるだろう」と指摘する。

余暇産業(yè)が十分に発展していないのも原因の一つだ。魏準(zhǔn)教授は、日本を例にして、「高度経済成長(zhǎng)を経験し、人々の所得と自由な時(shí)間が増えたものの、精神的ストレスも増大した。そして、アニメ産業(yè)が臺(tái)頭し、人々がストレスを解消し、イノベーションの活力を刺激する面で一役買った」と語(yǔ)る。

文化産業(yè)のほか、旅行やスポーツ、娯楽、養(yǎng)生なども人々の余暇の質(zhì)を向上させる余暇産業(yè)だ。王センター長(zhǎng)は、「中國(guó)の余暇産業(yè)は依然として発展段階にあり、大きなポテンシャルを秘めている」との見(jiàn)方を示す。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年6月5日