立ち上がって歩くことは、健常者にとってこれ以上ないほど簡単な動作だが、脊髄を損傷し體が動かなくなった人にとっては、夢のまた夢。四川省自貢市の林寒さんは5年前、仕事中に4階から転落し、背中の脊髄を損傷して下半身不隨になった。そんな彼がこのほどロボットスーツを著用し、健常者と同じように立ち上がって歩き、さらに自由自在に階段の上り下りなどもできるようになった。新華社が伝えた。
電子科技大學ロボット研究センターの程洪執(zhí)行主任は、「中國は米國、イスラエル、日本に続きロボットスーツの開発に成功した4番目の國。ロボットスーツの開発は単一の學科ではなく、機械構造、醫(yī)學、人間工學、コンピュータ技術など多學科?分野の高度な融合となる」と説明した。
記者が電子科技大學ロボット研究センターを取材したところ、第4世代ロボットスーツは航空機用アルミ材料を使用していた。高さは約1メートル、重さは約23キロで、上から下まで6つの関節(jié)と7つのセンサーを持つ。使用者は裝著時に、胸部?腹部?足のベルトで固定し、さらに両腕に杖を裝著する。
使用者が動こうとすると、腰のセンサーが使用者の上肢の傾斜の角度と加速度を測定することで運動の意図を察知し、情報をコンピュータに伝える。それから制御モジュールを通じロボットスーツに指示を出し、電気駆動関節(jié)、スマートシューズ、腰の支え、ベルトの稼働により、使用者の行動をアシストする。前進する際に、使用者の足が電気駆動関節(jié)とスマートシューズによってゆっくりと持ち上がり、これに両腕の杖と連動させることで歩行する。
研究開発チームのメンバーの侯磊氏は、「第4世代ロボットスーツ技術は、すでに世界の先頭集団に入っている。これまでのバージョンと比べ、第4世代はスマートシューズとその他のセンサーにより、歩く姿勢を自動的に識別?計畫し、階段の上り下りを実現(xiàn)し、よりスムーズかつスピーディーに歩くことができる。またAIアルゴリズムにより、ロボットスーツが使用者の意図を自動的に察知する。人と機械の交流がよりスムーズで、自然になる」と述べた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年8月21日
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