日本はすでに「超高齢化社會(huì)」となっている。
そのように言えるのは、日本の高齢者の人數(shù)が人口全體に占める割合がかなり高いほか、深刻な高齢化が日本に大きな影響を與えているからだ。例えば、人手不足、多くの道路?ビルなどのインフラが高齢者のニーズを考慮に入れずに建設(shè)されているため、時(shí)代遅れとなり、早急に改造を必要としているなどの問題が発生している。 瞭望東方周刊が報(bào)じた。
その他、高齢者は足腰が悪い場(chǎng)合が多く、視力も悪く、スマホなどのハイテク商品も使い慣れていないため、若者との間に「情報(bào)格差」が存在するようになっている。これも、「超高齢化社會(huì)」が直面する大きな課題だ。
日本人は通常65歳で定年を迎える、しかし、現(xiàn)在100歳まで生きる人も多くなっており、65-100歳の高齢者にいかに長(zhǎng)く、楽しく生きてもらうかが日本社會(huì)で解決が急務(wù)な課題となっている。
中國(guó)も現(xiàn)在高齢化が急速に進(jìn)んでおり、日本と同様の問題に直面する日はそう遠(yuǎn)くない。さらに、日本より人口がかなり多いため、問題は日本以上に深刻化する可能性がある。そのため、日本の同分野の経験は、中國(guó)が「高齢者社會(huì)」の計(jì)畫を策定するのに、大いに參考の価値があるといえる。
最新技術(shù)を使って革新を進(jìn)め、「スマートシルバー経済」を構(gòu)築するというのは、日本の効果的な対策の一つだ。介護(hù)ロボット、スマート家具、オンラインショッピング、バーチャル?リアリティ(VR)、自動(dòng)運(yùn)転、家庭向け監(jiān)視カメラの応用などは、今後の「スマートシルバー経済」の革新ポイントで、そこに商機(jī)が眠っている。
例えば、日本のある企業(yè)は、自力での食事が困難な高齢者の食事を支援するロボット?マイスプーンを開発した。また、多くの操作を音聲で行うことができ、老眼鏡をしなくても使える高齢者専用のスマホも販売されている。
日本の高齢者も現(xiàn)在、ロボットや新技術(shù)の支援を受けることを歓迎するようになっている。もちろん、さらなる革新を行って、高齢者がロボットに対する新鮮味を保てるようにする必要もある。
「スマートシルバー経済」は中國(guó)ではすでに著々と発展している。例えば、阿里巴巴(アリババ)はすでに、音聲認(rèn)識(shí)、自然言語理解、ナレッジグラフ、コンピュータービジョンなどの人工知能技術(shù)を応用して、高齢者をサポートするデジタルアシスタントを開発している。
「交通手段」も、「シルバー経済」において革新が必要な重要ポイントだ。研究によると、日本の交通事故の65-70%は高齢者の運(yùn)転が原因となっている。そのため、自動(dòng)運(yùn)転技術(shù)、特に高齢者向けの自動(dòng)運(yùn)転システムが今後、広く活用される分野となるだろう。
一人暮らしの高齢者向けの家庭用監(jiān)視カメラシステムの開発も今後必要だろう。第5世代移動(dòng)通信システム(5G)は間もなく商用化される見込みだ。そうなると、通信速度が非常に速くなり、高齢者の介護(hù)にも一役買うようになるだろう。また、オンラインショッピングシステムやVR機(jī)器なども高齢者の生活を大きくサポートするようになるだろう。
総じて言うと、高齢化が急速に進(jìn)んでいるものの、日本の経験からして、中國(guó)は過度に心配する必要はなく、モノのインターネットやビッグデータ、ロボット、人工知能などのハイテクをうまく活用できるよう前もって準(zhǔn)備していれば、個(gè)人、企業(yè)、社會(huì)の「ウィンウィン」を?qū)g現(xiàn)することができるだろう。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年6月29日
(文:小尾敏夫 早稲田大學(xué)電子政府?自治體研究所所長(zhǎng)。本記事は小尾所長(zhǎng)が2018年5月に復(fù)旦大學(xué)上海フォーラムで行った講演を基にしています)。
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