コンサルティング機(jī)関がこのほど発表した中國の消費(fèi)者を考察したシリーズ報(bào)告書によると、中國の20歳から60歳までの4億人に近い女性消費(fèi)者は毎年10兆元(1元は約16.6円)もの消費(fèi)支出を握っているという?,F(xiàn)在、経済的により自立するようになった女性消費(fèi)者は世帯支出の権限をますます握るようになり、世帯の「調(diào)達(dá)責(zé)任者」になっているという?!笌谥萑?qǐng)?bào)」が伝えた。
「ウーマノミクス」(女性経済)という言葉が2007年に教育部(?。─伟k表した新語171語に入っていることから、「女性層の購買力が高い」というのが市場(chǎng)の一般的な見方になった。しかし多くの人の目には、女性が主導(dǎo)的地位を占める分野は主に、個(gè)人的ニーズとの関連度の高い日常消費(fèi)財(cái)産業(yè)にとどまっているように見える。だが報(bào)告書から、ウーマノミクスの影響の及ぶ範(fàn)囲が次第に拡大し、「自分が何を買うか決める」から「自分の家庭が何を買うか決める」へと移行したことがうかがえる。
こうした変化をもたらした要因は何か。仕事で経済的自立を果たした多くの女性が世帯支出を配偶者とともに擔(dān)うようになったことがある。経済力の向上により世帯において女性が擔(dān)う役割がより多様になり、多くの人がイメージする「男は外、女は內(nèi)」という伝統(tǒng)的役割分擔(dān)が靜かに変化し、家庭での女性の地位が向上した。消費(fèi)の方向性を決める際にも、夫婦はより平等な立場(chǎng)でコミュニケーションをはかるようになった。伝統(tǒng)的モデルに比べ、女性は家庭の中でより大きな発言権をもち、より主體的に自分の消費(fèi)の志向を表明できるようになった。
一方で、女性の消費(fèi)の概念がますます理性的になったことも女性がより認(rèn)められることにつながった。ウーマノミクスの特徴が語られる時(shí)にはいつも、多くの人の頭の中に「衝動(dòng)的に消費(fèi)する」、「享楽的」、「見かけばかりで中身がない」といったあまり好ましくないイメージが浮かぶが、現(xiàn)実はそうではない。調(diào)査によると、インターネット消費(fèi)者ローン商品、オーバードラフト(借り越し)、ブランド消費(fèi)などに直面して、女性消費(fèi)者は男性よりも理性的で現(xiàn)実的な態(tài)度を示す。成熟した理性的な消費(fèi)概念に消費(fèi)のホットポイントをつかむ力が加わったウーマノミクスが、重要な役割を果たすようになったことは容易に理解できる。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月10日