また、付加的癥狀には以下の7つがある。
(1)集中力が低下する。
(2)自己評価が低くなり、自信がなくなる。
(3)理由もなく自分を責め、過度で不適切な罪悪感を持つ。
(4)前途は暗いと思い、悲観的になる。
(5)自傷行為や自殺念慮がある。
(6)睡眠障害(眠れない、早く目が覚めてしまう)。
(7)食欲の減退。
診斷基準によると、核心的癥狀が2つと付加的癥狀が2つあった場合は軽癥、核心的癥狀が2つと付加的癥狀が3つあった場合は中等癥、核心的癥狀が3つと付加的癥狀が4つあった場合は重癥と診斷される。
うつ病の診斷をする場合には、上記の癥狀基準に基づくだけでなく、病気経過基準と深刻度基準も見る必要がある。つまり上記の癥狀が2週間以上続いているか、日常の勉強や生活、仕事に影響しているかについても見るべきだ。
どのように自己調整し、予防するか
うつ病は決して怖いものではなく、ほとんどの病気と同じように予防も治療もできるものだ。挫折したり思い通りにいかないことがあったりすると、気持ちがネガティブになりがちだが、長期的にネガティブな狀態(tài)が続くと、うつ病になる可能性がある。できるだけ早くネガティブな気持ちを解消するために、以下のようなことを試してみてもいいかもしれない。
(1)ネガティブな気持ちになった原因を分析する。同じようにコップ半分の水を見た時に、満足する人もいれば、がっかりする人もいる。考え方は私たちが物事を見る角度と気持ちに影響を與える。新しい視點で問題や困難を見てみると、ネガティブな気持ちを解消できるかもしれない。
(2)家族や親しい友人に話を聞いてもらう。ネガティブな気持ちになった原因が分析できない、または原因が分かっても解決できない場合は、決してそれを避けてはいけない。その感情を受け入れて、家族や信頼できる友人に話を聞いてもらい、自分の気持ちを伝える??冥摔工毪长趣丹à扦欷?、仮に問題が解決されなくても、気持ち的には改善される。
(3)屋外での活動に多く參加し、スポーツやトレーニングをしてみる。屋外での活動に多く參加し、もっと太陽の光を浴びるようにすると、太陽の光が體內の內分泌環(huán)境を改善し、憂鬱な気分を減らすことができる。
(4)ライフスタイルを変える。入浴する、たくさん睡眠を取る、チョコレートを食べるといった簡単な方法でうつ病を予防できるかについては、現(xiàn)在のところまだ科學的な根拠はない。しかし、これらの措置は確かに気持ちを改善することができる。規(guī)則的な食習慣と睡眠習慣を続け、前向きで楽観的な気持ちを保ち、もっと友人と交流し、社交的な活動をすることで、うつ病になるのを予防することができる。
(5)必要な場合は専門家の助けを仰ぐ。上記の方法でもネガティブな気持ちから脫することができず、日常生活や仕事、勉強に影響が及び、前途に対して悲観的になり、ひいては自傷行為や自殺念慮がみられるようになった場合は、専門家の助けを仰いだほうがよい。
他の病気と同じように、うつ病も早期発見と早期治療が必要で、発見と治療が早いほど治療効果もよい。治癒後の患者が通常の仕事や生活に戻ることには全く問題ない。しかも、挫折を経験することになった時、人生の低落期を経験したことのある彼らは一般の人よりも強くなるというケースもある。(文:牛雅娟?北京回竜観病院臨床二科主任醫(yī)師)
(編集AK)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年9月10日