世界の國(guó)々は長(zhǎng)年、特定の商品やシンボルを通じて文化的イメージをキープするよう取り組んできた。例えば、米國(guó)にはハリウッドやコカ?コーラ、ポップミュージック、英國(guó)には王室、ジェームズ?ボンド、イタリアには歌劇、ルネサンス時(shí)代の畫(huà)家、日本にはアニメ、韓國(guó)にはK-Popといった具合だ。海外では、中國(guó)文化というと、カンフーやパンダ、中國(guó)料理などが往々にして連想される。しかし、歐米諸國(guó)や日本、韓國(guó)などと比べると、中國(guó)文化の影響力はまだまだ伸びしろがあり、そのような狀況は近年、少しずつ改善されている。ドイツの外國(guó)向けラジオ放送「 Deutschlandfunk（DLF）」の定期刊行物は最近、「中國(guó)のオンラインゲームやショート動(dòng)畫(huà)などの新たな文化的アーチファクトが世界的に人気になっている。おもしろく、政治性がないことがそれらの特徴だ」と伝えた。世界で人気となっているショート動(dòng)畫(huà)共有アプリ「抖音（Tik Tok）」のほか、一部の國(guó)や地域で、中國(guó)企業(yè)の商品が大ヒットしている。また、インターネットという新しいキャリヤーを通して、中國(guó)の小説や映畫(huà)、ドラマなどが次々に海外進(jìn)出を果たしている。
中國(guó)の新型文化的アーチファクトと言うと、世界で一世を風(fēng)靡している抖音（TikTok）を取り上げないわけにはいかない。統(tǒng)計(jì)によると、ストリーミング?メディアでもあるTikTokの米國(guó)のアクティブユーザー數(shù)は1億人を超えている。うち、10‐19歳の青少年が32.5％、20‐29歳の若者が29.5％を占めている。また、「ワシントン?ポスト」などの米國(guó)の主流メディアもTikTokのアカウントを開(kāi)設(shè)している。
「環(huán)球時(shí)報(bào)」の記者の調(diào)査によると、ドイツではほとんどの中高生や大學(xué)生がTikTokを利用している。ドレスデンの中學(xué)生?クラウスさんは取材に対して、「僕はこのプラットフォームで、たくさんの中國(guó)人ビデオブロガーだけでなく、中國(guó)についてたくさん知ることができた。チャレンジイベントを通じて、中國(guó)のユーザーと交流することもある。TikTokで、ドイツメディアの報(bào)道のイメージとは全然違う中國(guó)を見(jiàn)ることができる」と話(huà)した。
若者だけでなく、多くの高齢者もTikTokを利用している?！弗Ε┅`ル?ストリート?ジャーナル」の報(bào)道によると、ニュージャージー州に住むデービスさん（64）は、昨年6月にアカウントを開(kāi)設(shè)して以來(lái)、ほぼ毎日、動(dòng)畫(huà)を投稿している。その內(nèi)容は料理などで、半年もしない間にフォロワー260萬(wàn)人が集まった。報(bào)道によると、歐米諸國(guó)の高齢者は、このプラットフォームを通じて、若者とコミュニケーションを取ったり、交流したりして、楽しみを見(jiàn)いだし、孤獨(dú)から解放されている。オレゴン大學(xué)のデービス準(zhǔn)教授は、「TikTokの他と異なる點(diǎn)は、數(shù)世代の人々が本當(dāng)の意味で、楽しく、クリエイティブなスタイルで、互いに學(xué)び、連絡(luò)を取り合うことができる點(diǎn)だ」と話(huà)す。
インターネット技術(shù)が急速に発展するにつれて、新たに登場(chǎng)したショート動(dòng)畫(huà)という形式が、中國(guó)文化を海外に伝える「軽騎兵」となっている。ビデオブロガーの李子柒（リー?ズーチー）さんなど、中國(guó)の人気のネット有名人は、フレッシュなスタイル、獨(dú)特な視線のショート動(dòng)畫(huà)を通して、海外のフォロワーの注目を集め、中國(guó)の田園風(fēng)景やグルメ文化、教育理念などを外國(guó)人に自然な流れで紹介し、理解させている。海外のネットユーザーから「東洋美學(xué)の生活スタイル」と言われる李子柒さんは、動(dòng)畫(huà)共有サイト?YouTubeのチャンネル登録者數(shù)が1000萬(wàn)人を超え、中國(guó)の伝統(tǒng)文化を世界中に発信する社會(huì)現(xiàn)象ともなっている。ある韓國(guó)人フォロワーは、「李子柒さんの暮らし方は、私がしたい素晴らしい生活そのもの」とのコメントを寄せている。
李子柒さん
ピュアな目を輝かせ、満面の笑顔を浮かべる四川省甘孜蔵（カンゼ?チベット）族自治州理塘県に住むチベット族の美少年?丁真君が最近、ネット上で爆発的人気となり、工業(yè)化が進(jìn)む現(xiàn)代ではすでにあまりみかけなくなってしまった自然な純樸さが人々の心を鷲摑みにしている。山奧に流れる清流のように爽やかな丁真君は、中國(guó)人だけでなく、日本や韓國(guó)、歐米諸國(guó)など世界中の人からの注目を浴びている。
日本のネットユーザーから、「アニメから出てきた美少年」と呼ばれている丁真君は今、理塘県の「顔」となっている。その動(dòng)畫(huà)に映るのは、牛や馬、のびのびとできる大自然、ダライ?ラマ6世の詩(shī)に出てくるような白色の月光。貧困を脫卻した理塘県は、生き生きとした活気に満ちている。丁真君を通して、世界の人々は、自由に楽しく暮らす中國(guó)の少數(shù)民族を目にすることができている。このように新星のごとく現(xiàn)れた中國(guó)のネット有名人?丁真君は、外國(guó)人が素晴らしい中國(guó)を垣間見(jiàn)る「窓口」となっている。丁真君の動(dòng)畫(huà)を見(jiàn)た海外のネットユーザーからは、「中國(guó)にはこんな壯麗な景観があるなんて、一度行ってみたい！」、「以前にアバ?チベット族チャン族自治州に行ったことがあるけど、新型コロナウイルスが収束したらまた行ってみたい」といったコメントが寄せられている。
丁真君
美食や美しい人、美しい景色など、「美」は永遠(yuǎn)にわたって普遍的な世界共通語(yǔ)だ。本當(dāng)の善や本物の美に対する追求というのは世界共通のもので、現(xiàn)代の人々のフレッシュな人物、美しい自然の風(fēng)景、清らかでピュアな心に対するあこがれも共通している。李子柒さんのショート動(dòng)畫(huà)から丁真君まで、「中國(guó)テイスト」の色濃い郷土料理や都市生活の様子、美しい田園風(fēng)景、そこに詰まっている中國(guó)式哲學(xué)と美學(xué)が、海外に伝えられる今の中國(guó)の「表情」を増やし、東洋の大國(guó)である中國(guó)を是非理解したいという世界の人々の渇望を満たしている。それと同時(shí)に、「窓口」の內(nèi)側(cè)の中國(guó)は、自信に満ち、開(kāi)放的で、包容力ある姿で、世界の注目と期待に応えている。（編集KN）
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年3月8日
