習(xí)近平総書記が注目した「電気式オンドル」とは？

人民網(wǎng)日本語版　2021年03月12日16:50

今月7日に開かれた第13期全國人民代表大會(huì)（全人代）第4回會(huì)議青海代表団審議で、同省海東市から出席した互助土（トゥ）族自治県の阿生青代表が発言した後、習(xí)近平総書記は関心を示し、「村民たちが使っている電気式オンドルとは、どんな暖房設(shè)備なのか？」と問いかけた。人民網(wǎng)が報(bào)じた。

數(shù)年前の視察で、習(xí)総書記が雨が降ってぬかるんだ道を歩いて班彥新村に行った時(shí)は、まだ電気式オンドルはなかった。

阿生青代表は習(xí)総書記に、「とても経済的。一晩で使う電気の量は1000ワットで、數(shù)角（1角は0.1元で、約1.68円）程度」と、班彥村の電気式オンドルを紹介した。

班彥村の電気式オンドルは、元々あったオンドルの表面にカーボンファイバー加熱プレートを設(shè)置している。スイッチを入れると暖かくなり、コントローラーで溫度を調(diào)整し、安定した溫度を保つことができる。電気式オンドルは、オンドルと電気敷布のメリットを兼ね備え、クリーンに暖を取り、その上、心地よく眠ることができるという。

班彥新村の村民の家で電気式オンドルの電気使用狀況をチェックする電力會(huì)社のスタッフ（撮影?李永鵬）。

電気式オンドルは10時(shí)間使っても、使用する電気量がわずか1200ワットである點(diǎn)は注目に値する。180日間にわたり暖を取る必要がある青海省の狀況から算出した場合、一冬にかかる暖房費(fèi)用は100元（1元は約16.8円）ちょっとだ。

青海省海東市互助トゥ族自治県の班彥村の貧困率は、一時(shí)期は56％にまで達(dá)していた。しかし、2016年に、青海省は同村を貧困脫卻のための移転計(jì)畫に盛り込み、村民らは新村に転居した。

以前の村では、村民は日中には日當(dāng)たりの良い場所で日向ぼっこをし、夜になるとオンドルで暖を取っていた。ただ、火が強(qiáng)すぎると、オンドルの上の毛布が燃えて穴が開いてしまったり、火が弱すぎると、夜中には火が消えて寒くなってしまうという狀況だった。さらにオンドルの質(zhì)が悪かったり、施工に問題があったりすると、一酸化炭素中毒になる危険性すらあった。

そしてオンドルの燃料として使用する牛糞や藁にも問題があった。冬になると、村中に煙が充満し、家の壁は真っ黒に汚れてしまう。

2018年1月、班彥新村は、オンドルを電気式に改造するプロジェクトを?qū)g施。各世帯に6平方メートルの電気式オンドル2つを設(shè)置した。ここ數(shù)年、電気式オンドルは、村民の間で好評(píng)を博している。例えば、白瑪卓嘎さんは、「電気式オンドルは衛(wèi)生的で、便利。溫度を調(diào)整すれば、一晩中ポカポカな狀態(tài)で眠ることができる。煙臭さも減ったし、村の空気もきれいになった。電気式オンドルで體も、心もポカポカになっている」と話す。

班彥新村（撮影?唐宋）。

電気式オンドルは、「新村の建設(shè)に當(dāng)たり、生産も考慮し、持続可能な発展を?qū)g現(xiàn)している」縮図の一つと言えよう。

200萬元を投じて、酒造工場を作り、地酒ブランドの構(gòu)築に取り組み、農(nóng)家が産業(yè)を通して発展できるようにしている。また、450萬元を投じて、「班彥生態(tài)農(nóng)場」やエコな日光ビニールハウス5棟、150メートルのリフト、ジャングル體験、研學(xué)拠點(diǎn)、約6.6ヘクタールの花畑を作り、レクリエーション?観光、花?果物収穫、販売産業(yè)チェーンを形成している。

民族の特色ある10産業(yè)の牽引の下、班彥村の2017年の住民の1人あたり可処分所得は7309元に達(dá)し、貧困を脫卻した。村の全體所得は2019年に23萬元に達(dá)した。

今年の全國貧困脫卻の難関攻略表彰大會(huì)で、班彥新村は、「全國貧困脫卻の難関攻略のモデル」という栄譽(yù)稱號(hào)を授與され、青海省海東市貧困脫卻の難関攻略の成功ケース、農(nóng)村振興のモデルケースとなった。（編集KN）