故宮の文化的クリエイティブグッズ、ブラインドボックスに入っている人形から、漫畫?アニメの関連グッズ、二次元(漫畫、アニメ、ゲームなど)の業(yè)界の枠を超えたコラボレーションまで、今や「萌えグッズ」がインターネット消費の分野で大流行中で、「萌え経済」がトレンドをけん引する新業(yè)態(tài)になっている。しかし「萌え経済」の人気と同時に、海賊版の問題や深刻な同質(zhì)化といった現(xiàn)象もみられるようになった。専門家は、「知的財産権(IP)侵害の問題を解決することこそ、『萌え経済』が繁栄を続けるためのカギだ」と指摘した。人民日報海外版が伝えた。
江蘇省蘇州市のポップマートの店舗に展示されたLABUBUシリーズのブラインドボックスのおもちゃ。(撮影?王初、寫真提供は人民図片)
「萌え」が消費も駆動
「故宮が売り出した子貓の置物がすごくかわいくて、ネットで一気に18種類全部そろえた」と話す羅さんは、故宮の文化的クリエイティブグッズの愛好家だ?!溉郡饯恧à毪韦习菠胜い?、こうしたかわいい置物が機(jī)の上にあると、見ていて楽しい気持ちになる」という。
微信(WeChat)のスタンプを作成するイラストレーターの黃慧さんも、「萌え」の消費駆動力のことをよく知っている。彼女の筆の先から生まれる「天然萌え」のキャラクターのスタンプは高いダウンロード件數(shù)と送信件數(shù)を獲得したと同時に、キャラのシールやアクリル置物などの関連グッズもネットで販売されるようになった。黃さんは、「かわいいスタンプは投げ銭をもらえる可能性があり、有料でもダウンロード件數(shù)を稼ぐことができる。スタンプにとって、『萌え』は競爭力の1つでもある」と話した。
「故宮の貓」やスタンプの関連グッズだけでなく、ブラインドボックスの人形、漫畫?アニメのフィギュア、二次元の業(yè)界の枠を超えたコラボレーションも消費の新たなトレンドになった。玩具や人形から日用雑貨まで、実體ある製品からバーチャルな製品まで、盛んな勢いの「萌え経済」が新興の経済形態(tài)となった?!该趣ㄈの丁工违去欹螗赏婢撙螆龊?、業(yè)界のデータをみると、中國のトレンド玩具小売市場は目下、急速に発展しているところで、市場規(guī)模は2015年の約63億元(1元は約16.9円)から20年は300億元に迫り、複合年間成長率は30%を超え、世界トップクラスだ。また第三者企業(yè)情報プラットフォームのデータを見ると、ここ數(shù)年、中國のトレンド玩具関連企業(yè)の年間登録數(shù)が年々増加している。16年に登録數(shù)が100社を超え、19年は約115社増加し、20年はさらに約245社増加した。
若者の心の中にあるニーズに觸れる
中國人民大學(xué)新聞學(xué)院の韓暁寧準(zhǔn)教授は、「『萌え経済』商品の外観の大部分が現(xiàn)在の社會心理で『かわいい』と認(rèn)められる漫畫?アニメのキャラクターなどのイメージをしており、本質(zhì)的には文化クリエイティブ製品だ。こうした製品の消費層は以前は青少年が中心だったが、徐々に拡大してほぼすべての年代の消費者層に広がっている」と述べた。
韓氏の指摘によると、「『萌え経済』の誕生発展の最も主要な原因は文化クリエイティブ産業(yè)が繁栄し、産業(yè)內(nèi)の各種経営主體と製品の形式がますます多様になり、新製品と新モデルが次々誕生するよう後押しされたことにある?,F(xiàn)代の社會?文化は多様な発展を遂げ、社會は漫畫?アニメや二次元の文化により寛容的になり、これを受け入れるようになり、新たな消費分野の誕生が促進(jìn)された。大衆(zhòng)の文化消費ニーズと購買力が高まり、特にインターネットと一緒に成長した世代の消費者はこうした製品に対してより高い消費ニーズと購買力をもち、『萌え経済』繁栄の原動力の1つにもなっている」という。
モバイルインターネットの急速な発展により、今や映畫?テレビ、漫畫?アニメ、ゲームなどが徐々に中國の消費者の、特にZ世代(1995年から2009年までの間に生まれた人)のユーザーの主要な文化消費コンテンツになり、それに伴って二次元文化も広がりをみせ、二次元ユーザーの規(guī)模が拡大を続けている。データによると、20年の中國の二次元ユーザーの規(guī)模は約3億7千萬人で、21年は4億人に達(dá)する見込みだ。業(yè)界関係者は、「新しい文化消費の注目點が『萌え経済』の勢いに乗った発展を後押しした」と指摘した。
甘粛省隴南市成県のECインキュベーションパークで、スタッフが精巧に作られたおもちゃ製品をライブ配信でおすすめしているところ。(撮影?旭春、寫真提供は人民図片)
海賊版の「萌え製品」にNO!
「萌え経済」ブームが起きたが、模倣や海賊版の橫行が業(yè)界を悩ませる問題點にもなっている。
韓氏は、「『萌え経済』が目下抱える主な問題の1つは、権利侵害の現(xiàn)象だ。海賊版は正規(guī)版の製品の知的財産権を侵害し、正常な市場競爭の秩序を混亂させると同時に、文化クリエイティブ産業(yè)の発展の原動力を弱め、『萌え経済』業(yè)態(tài)の健全な発展にマイナス影響を與える」と指摘した。
韓氏は、「この問題に直面して、宣伝を強(qiáng)化し監(jiān)督管理を強(qiáng)化することを同時に重視しなければならない。一方で商標(biāo)、著作権、外観デザインなどの特許分野の法律?法規(guī)と政策の宣伝を強(qiáng)化する必要がある。もう一方で権利侵害現(xiàn)象に対して一貫して法律に基づいた摘発を行ない、『萌え経済』が長く繁栄するようにする必要がある」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年4月2日