穏やかなポカポカ日和となり、萬物が蘇る春になると、美しく咲く花や新緑の木々に、カメラやスマホを向ける人が増える。しかし、花を鑑賞するところまで至ることなく、花粉の「射程圏內(nèi)」に入るや、くしゃみが出たり、鼻水が出てきたり、涙が止まらなくなったり、ひどい場合は鼻炎や喘息になってしまうという人もいる。
中國天気網(wǎng)が作成した「全國花粉癥警報マップ」が最近、ネット上で話題となっている。中國気象局の3月25日午前8時時點のデータに基づいて作成されたこのマップによると、中國中東部エリアのほとんどの地域は、花粉癥が誘発されやすい地域になっており、山西省や陝西省、河南省、江蘇省、湖北省などのアレルギー指數(shù)は高くなっている?;ǚ郅藧槫蓼丹欷胄呐浃ⅳ蓼辘胜さ赜颏现鳏藮|北エリア三省、內(nèi)蒙古(內(nèi)モンゴル)自治區(qū)、西蔵(チベット)自治區(qū)などに集中している。
春?夏?秋のアレルゲンは何?
花粉癥というと、多くのネットユーザーが「元兇は花」と考えるかもしれないが、それはやや語弊がある。
江蘇省人民病院?耳鼻咽喉科の程雷主任は取材に対して、「花粉癥の原因には、大きく分けて▽春の樹木の花粉▽夏のイネ科植物の花粉▽秋の雑草の花粉―――の3種類がある。植物の花粉には、風(fēng)に頼る花粉と蟲に頼る花粉がある。鮮やかな色で、ミツバチなどの昆蟲を通じて授粉されるのは蟲媒花粉で、通常、アレルゲンとはならない。アレルゲンとなるのは風(fēng)媒の花粉で、それは風(fēng)に乗って數(shù)キロ先、ひいては十?dāng)?shù)キロ先まで飛散する」と説明した。
程主任によると、春の樹木の花粉を見ると、アレルゲンとなるのは、北方エリアではポプラ、ヤナギ、カバノキ、ハシバミ、南方エリアではポプラ、ヤナギ、ヒノキ、マツなどがある。
その他、「大気汚染が花粉癥の癥狀を悪化させるという研究結(jié)果もある」という。
マスク、花粉癥対策メガネ、花粉ブロック薬などを活用して対策
程主任によると、花粉が飛散する季節(jié)に外出する際は、マスク、できればN95またはKN95マスクを著用すると、粒子の小さな花粉の侵入も阻止できる。そして、「結(jié)膜炎になる人は、普通のメガネではなく、顔にフィットするゴーグル型の花粉癥対策メガネをすると良い」としている。
江蘇省中西醫(yī)結(jié)合病院?皮膚科の主治醫(yī)?周林氏は、「花粉癥の人は、帽子をかぶり、長袖の服を著て、帰宅後は服をすぐに洗濯したほうがいい。また、できるだけ室外で干すのを避け、窓も開けないほうがいい。鼻の中に塗って花粉をブロックする薬を活用すると、鼻の粘膜に保護膜が形成される。顔に癥狀が出る人は、朝と夜に1回ずつ、生理食塩水でタオルを濡らし、顔に15分當(dāng)てると良い。その他、ビタミンCを豊富に含むものを食べ、運動をよくして、免疫力を高めると良い。適度に運動すると、花粉癥の癥狀発生を抑制することができることが分かっている」とアドバイスしている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年3月30日