【はじめに】中國共産黨創(chuàng)立100周年祝賀大會で、習近平総書記は、黨と人民を代表して、「全黨、全國の各民族の人民の持続的な奮闘を経て、中華の大地で小康社會(ややゆとりのある社會)を全面的に完成させるという1つ目の100年の目標を達成し、絶対的貧困の問題は歴史的な解決をみた。今は、社會主義現(xiàn)代化強國を全面的に完成させるという2つ目の100年の奮闘目標達成に向けて、意気揚々と邁進している」と厳かに宣言した。
小康社會の完成度は、農(nóng)村を見れば分かるものだ。農(nóng)業(yè)が発展しているか、農(nóng)村が美しいか、農(nóng)民が豊かな生活を送っているかなどは、小康社會の全面的な完成の質と社會主義現(xiàn)代化の質を左右する要素となる。
人民網(wǎng)日本語版では、「農(nóng)村を訪ねて『小康』を感じよう」をテーマにしたシリーズ記事を掲載し、中國の広大な農(nóng)村で生じている生産や生活における大きな変化、そして人々がしっかりと実感している獲得感と幸福感、安心感を紹介していく。また新時代における美しい農(nóng)村ののどかな風景や小康社會を全面的に完成させた農(nóng)村の物語を描き出していく。
農(nóng)村を振興させるためには、まず産業(yè)を発展させなければならない。貴州省威寧県と四川省広安市を訪ね、現(xiàn)地の村民たちが特色ある産業(yè)を通じて、どのように貧困を脫卻し、豊かで「ややゆとりある」生活を送れるようになっているか見てみよう。
標高約2600メートルにある貴州省威寧県涼山村で、馬敏訓さん一家は毎朝、車を走らせて、下請けする高原野菜拠點に向かう。1年前は別の野菜拠點で働いていた馬さんは今年、拠點を下請けして野菜を栽培するようになった。
標高2200-2600メートルにある高原野菜基地
威寧県は標高が高く、山が多いため、野菜の栽培に適しているものの、これまでは水不足が産業(yè)発展の足かせとなっていた。その足かせを取り除くために、同県は2020年初めに、「給水確?!攻抓恁弗Д趣颔攻咯`トさせ、県全域に、各種給水パイプを約1萬キロ設置した。給水システムは、野菜栽培拠點約1萬8666.66ヘクタールをカバーしている。こうしたハードウェアの後ろ盾を得たことに加えて、管理もしっかり行われているため、馬さんが栽培する野菜は今年1-3月期に豊作となった。
野菜基地で栽培されている高原カリフラワー
貴州大學の農(nóng)業(yè)専門家も、定期的に村を訪問し、科學的な栽培ができるよう指導している。そして今、同県の野菜は貴州省の需要を満たすだけでなく、湖南省や広東省、さらに東南アジア諸國にまで販売され、涼山村の1世帯當たりの収入は約9000元(1元は約17円)増えた。
野菜の栽培により、涼山村の村民らの暮らしも一変した。一方、四川省広安市石河村の村民はスマホを使って、「羊」のおかげで豊かになった自分たちの生活を記録している。
四川省広安市の湖羊飼育基地
游漢鍾さんは、浙江省湖州市の羊の優(yōu)良品種「湖羊」を飼育している。2018年、浙江省湖州市と四川省広安市は、貧困脫卻に向けた東部と西部の協(xié)力パートナーとなり、現(xiàn)地の特色ある産業(yè)発展をサポートし合っている。2019年、游さんは故郷に戻って起業(yè)し、支援してくれる幹部のサポートの下、湖羊飼育場の経営のほか、村のレモン畑の管理も始めた。ここ2年の間に、游さんが飼育するメスの羊は、當初の80頭から200頭以上にまで増えた。レモンと湖羊は、村の特色あるリサイクル産業(yè)になっている。
上空から見た四川省広安市のレモン産業(yè)基地
湖羊は體が大きく、成長も早いため、肉の生産量はヤギの2倍になる。加えて、市場の販売ルートも確立されているため、すぐに村民の間で人気となった。湖羊産業(yè)のほか、同村は、アグリテイメントや農(nóng)村をテーマにした特色ある観光を発展させ、村民の暮らしはどんどん豊かになっている。(編集KN)
豊作となった広安市のレモン
「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月20日