中國の第7回國勢調(diào)査のデータによると、中國では65歳以上の人口が1億9千萬人に達(dá)し、総人口に占める割合は13.50%になった。目下、高齢者の大多數(shù)は依然として在宅介護(hù)をまず選択しているため、自宅のバリアフリーリフォームも徐々に進(jìn)められている。高齢者の居住環(huán)境を適宜改善することで、高齢者が安全に便利に暮らせるようにしている。人民日報が報じた。
「このリモコンのボタンを押すと、明かりがつくのよ!」と話すのは北京市豊臺區(qū)に住む女性の陳さん(72)。ベッドの所へ行くと枕元から四角いリモコンのスイッチを出して、照明器具のバリアフリーリフォームの成果を見せてくれた。この「ちょっとしたリフォーム」で、夜起きた時もなかなか明かりがつけられなくて困るということがなくなったという。
陳さんの自宅のリフォームは2019年9月から始め、主に寢室、浴室、トイレをリフォームした。寢室の明かりはスマート照明に変わった。ベッドサイドには小テーブルが置かれ、體を起こすときの支えにもなれば日用品を置くこともできる。浴室には浴室用イスが置かれ、床面には滑り防止マットが敷かれた。便器の両側(cè)には手すりがついた。このほか折りたたみ車椅子と歩行器も新たに取り入れた。
陳さんは、「リフォームしてすごく便利になった。トイレもお風(fēng)呂もより安全に入れるようになった。リフォームには全部で4400元(1元は約17.0円)くらいかかったけれど、自己負(fù)擔(dān)はゼロで、全部政府が出してくれた」と話した。
陳さんの居住環(huán)境の改善は北京市が推進(jìn)する高齢者の自宅バリアフリーリフォーム推進(jìn)政策の恩恵を受けたものだ。2016年9月におけるリフォームの対象は移動補助、入浴補助、掃除補助、緊急支援、リハビリサポートなどとなっており、そのリフォーム標(biāo)準(zhǔn)は1世帯あたり5千元以內(nèi)とされていた。こうして自宅バリアフリーリフォームが始まってから5年が経ち、大勢の高齢者がこの恩恵を受けている。北京市民政局の関係責(zé)任者は、「今年はさらに困難を抱えた高齢者世帯2千戸以上の自宅バリアフリーリフォームを行う」と述べた。
こうした取り組みは北京だけではない。今年7月には上海市が自宅バリアフリーリフォームの全面的推進(jìn)をスタートし、60歳以上の全て高齢者がリフォーム申請を行えるようになった。條件を満たした困難を抱える世帯の高齢者、子どものいない高齢者、一人暮らしの高齢者などには、福祉寶くじの収益金から一定の補助金が支給される。浙江省杭州市上城區(qū)は今年、困難を抱える高齢者世帯218世帯をリフォームする計畫だ。テストリフォームの対象となった困難世帯に対し、政府からは1世帯あたり6千元の補助金が支給される。
政府の推進(jìn)だけでなく、今では多くの企業(yè)が自宅バリアフリーリフォームサービスを提供し、対象ごとに1対1でリフォームプランを制定している。最近は自らバリアフリーリフォームをオーダーする高齢者とその家族もますます増えている。
専門家は、「現(xiàn)在の中國のバリアフリーリフォームは発展の初期段階にあり、普及率は高くない。高齢者関連の消費サービス市場には巨大なチャンスが潛み、可能性は非常に大きい。政府や関連企業(yè)は不動産會社などと協(xié)力し、広告やセミナーなどの方法でより多くの高齢者とその子ども世代にバリアフリーリフォームの必要性を知らせるべきだ」とアドバイスした。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月18日