6、野性消費(fèi)(ワイルドな消費(fèi))
今年7月、河南省は大規(guī)模な洪水に見舞われた。その際、中國のあるスポーツメーカーが5000萬元(1元は約17.7円)相當(dāng)の物資を寄付し、復(fù)興を陰ながら支えた。それを知って感動(dòng)したネットユーザーたちは、ライブコマースを通して次々に同メーカーの商品を購入し、この思いやりに満ちた企業(yè)を応援する気持ちを示した。その時(shí)、ライブコマースのパーソナリティーが「理性的に消費(fèi)するように」とアドバイスしたところ、弾幕を通して、ネットユーザーから「私はワイルドに消費(fèi)したい」というコメントが返ってきた。中國語の「野性」とは、ワイルドな性質(zhì)を表しており、「ワイルドな消費(fèi)」とは、つまり何にも縛られず消費(fèi)することを指す。そしてその率直なワードからは、親切な行動(dòng)をしたいという強(qiáng)い思いがにじみ出ている。このような「ワイルドな消費(fèi)」によって親切な思いがあふれ出て來るという現(xiàn)象の発生には、人々の思いとしっかりした品質(zhì)という現(xiàn)実がベースとなっている。まず、良心的な企業(yè)が、見返りを求めずに人助けをし、それを目にした多くのネットユーザーが親切な行動(dòng)で報(bào)いたいという感情が一つのベースとなってる。そして現(xiàn)在、中國國産品の品質(zhì)が全面的に向上しており、その中國の伝統(tǒng)要素を取り入れたおしゃれな商品は高品質(zhì)であるにもかかわらずリーズナブルで、それが品質(zhì)という面でのベースになっている。それ故、多くの消費(fèi)者も安心して商品を購入したのだと言える。
7、破防(ガードオファ)
「ガードオファ」は元々、特殊な物理的攻撃により、ガードを突破されたという意味のゲーム用語だった。その後、中國のネット上で、心理的防御線を突破された時(shí)にも使われるようになった。心を傷つけられ、悲しくなったり、つらくなったりした時(shí)や心が揺り動(dòng)かされて共感を覚えたり、感動(dòng)した時(shí)などに、「ガードオファ」されたと使うことができる?,F(xiàn)在は後者の意味で使われることが多くなっている。
8、鶏娃(親が子供に詰め込み教育すること)
中國にはかつて「打鶏血」という、精をつけるためにニワトリの血を注射するという民間療法があった。ただ、科學(xué)的根拠に基づいていなかったため、その療法は早々と姿を消した。しかし、「打鶏血」という言葉は今でも、興奮して鼻息を荒くしている人をからかったり、皮肉ったりする時(shí)によく使われており、「クレイジー」や「すっかり夢中」といった狀態(tài)を指すようになっている。近年、進(jìn)學(xué)をめぐる競爭が非常に熾烈で、スタート地點(diǎn)で後れを取りたくないと考え、子供を塾に行かせたり、幾つも習(xí)い事をさせたりする保護(hù)者が増加している。こうした「クレイジー」な教育スタイルが、まるで「子供にニワトリの血を注射するようなもの」と揶揄されるようになり、それを略した「鶏娃(親が子供に詰め込み教育すること)」という言葉が誕生した。しかし今や子供に詰め込み教育をしたところで、積極的な効果はそれほど見られないどころか、親も子供も、心身ともに疲弊しきっているというのが否定できない現(xiàn)実となっている。このように「ニワトリの血を注射する」療法が非科學(xué)的であるのと同じように、無理やり知識(shí)を詰め込む「鶏娃」もまた提唱に値しないことは明白だ。また、中國語における「鶏」という名詞が現(xiàn)在すでに動(dòng)詞として使われるようになっていることも注意が必要だ。
9、躺平(寢そべり現(xiàn)象)
「寢そべる」というのは本來、「橫になって休む」という意味だったが、現(xiàn)在では「何もしない」や「抵抗しない」、「頑張らない」といった生活態(tài)度を指す時(shí)に使う人が多くなっている。そして、こうした生活理念を抱き、様々なストレスに対して、「寢そべる」ことを選ぶ人たちを「躺平族(寢そべり族)」と呼ぶようになっている。ただ実際には、「寢そべる」若者の多くが、本當(dāng)の意味で「何もしない」というわけではなく、現(xiàn)在の生活における極めて大きなストレスや「內(nèi)巻(閉鎖的な環(huán)境で內(nèi)部の激しい競爭に巻き込まれる狀況)」に対して、自嘲的に抵抗しているに過ぎない?!柑善阶濉工?、「寢そべる」ことで「勝てる」と思ってはおらず、ただ今日は「寢そべる」ことで、エネルギーを充電して明日にはもっと元?dú)荬祟B張ろうとしているのだ。若者は、「競爭」に対して理性的な見方を抱き、プレッシャーにも積極的な態(tài)度で対応し、決して諦めることなく、夢と將來のために一生懸命奮闘しなければならない。
10、元宇宙(メタバース)
世界最大のSNSであるFacebookが今年10月末、社名を「Meta」に変更すると発表し、世界中で注目を集めた?!弗幞骏些`ス」は元々、SF作家のニール?スティーヴンスンの小説「スノウ?クラッシュ」に登場する架空の仮想空間サービスの名稱だった。仮想空間と現(xiàn)実世界が融合するメタバースは、ソーシャルメディアやゲーム、仕事といったシーンに変革をもたらす巨大なチャンスを秘めていることは否定できない事実だ。「メタバース」に基づいて発生した一連の構(gòu)想の背後に、人類のライフスタイルを大きく変える可能性がある。ただ、メタバースは、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)では初期の発展段階にあり、産業(yè)としては依然としてたくさんの不確定要素があり、産業(yè)の発展や市場の投資といった面では、理性的な判斷が必要だ。
(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年12月13日