2022年3月1日より、中國人民銀行(中央銀行)など3當(dāng)局が発表した「金融機(jī)関顧客デューデリジェンス?顧客確認(rèn)(KYC)資料及び取引記録保存管理規(guī)定」が実施される。同規(guī)定によると、商業(yè)銀行、農(nóng)村協(xié)力銀行、農(nóng)村信用社、村鎮(zhèn)銀行などの金融機(jī)関が自然人の顧客のために人民元で1件につき5萬元(1元は約18.2円)以上、または外貨で1萬ドル(1ドルは約115.6円)相當(dāng)以上の現(xiàn)金預(yù)入?引出業(yè)務(wù)を処理する場合には、顧客の身元の識別と確認(rèn)を行い、資金の出所または用途を把握?登録しなければならない。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
なぜこのような規(guī)定が打ち出されたのか?
関係責(zé)任者は質(zhì)問に答える中で、「ここ數(shù)年は、金融商品と金融業(yè)務(wù)のモデルに変化が起こるのに伴って、金融業(yè)の反資金洗浄(アンチマネーロンダリング)の取り組みには新たな課題が生まれている。中國の資金洗浄とテロ資金供與のリスクを防御する力を向上させるには、こうした規(guī)定を設(shè)けることで反資金洗浄の監(jiān)督管理制度をさらに整備し、一層強(qiáng)化することが必要だった」と述べた。
同規(guī)定が発表されたのと同じ日に、人民銀行や公安部(?。─胜?1當(dāng)局は、22年1月から24年12月にかけて全國範(fàn)囲で資金洗浄違法犯罪行為摘発?ガバナンス3年行動を展開し、資金洗浄と関連の犯罪行為が蔓延する流れを斷固として食い止めると発表した。
招聯(lián)金融の董希淼首席研究員は、「現(xiàn)金には匿名性があり追跡不可能といった特徴があって、大口の現(xiàn)金はしばしば資金洗浄や脫稅などの違法行為に利用され、國家の経済金融の秩序に損害を與える。特に現(xiàn)在のようにキャッシュレス決済の利便性が大いに高まった環(huán)境の中で、現(xiàn)金の使用率は低下し続け、一般の預(yù)金者が大口の現(xiàn)金を使用するケースはまれになった。そこで3當(dāng)局は新たな規(guī)定を打ち出し、國際的に通用する基準(zhǔn)を參考にして顧客デューデリジェンスに関わる要求をさらに補(bǔ)足?整備するとした。反資金洗浄監(jiān)督管理制度を整備し、違法な現(xiàn)金使用のニーズを摘発し、反資金洗浄の取り組みの水準(zhǔn)を引き上げ、資金洗浄をはじめとする犯罪行為を減少させ、金融の安全を守る上でプラスになる」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年2月10日