2月27日、衛(wèi)星22基を従えて文昌衛(wèi)星発射場から宇宙に旅立った「シェアロケット」の「長征8號遙2」は、ロケット1臺で運んだ衛(wèi)星の數(shù)で過去最高を更新し、中國のシェアロケットの新たな「相乗りモデル」をスタートさせた。新華社が伝えた。
ロケットはどのようにして複數(shù)衛(wèi)星同時打ち上げを?qū)g現(xiàn)するか?
20年12月に初飛行に成功したキャリアロケット「長征8號」は、中國の新世代主力中型キャリアロケットで、中國はそれまでなかった太陽同期軌道(SSO)への3-4.5トンの積載能力を獲得することになり、中低軌道の打ち上げ任務の80%以上を引き受けることが可能になった。
今回の「長征8號遙2」の打ち上げは、「長征8號遙1」をベースに、ブースターなしの配置で行われ、將來の市場ニーズをにらんでロケットの設計が行われた。
1臺のロケットで22基の衛(wèi)星打ち上げをどうやって実現(xiàn)するのか。中國航天科技集団有限公司第一研究院長征8號キャリアロアケット総指揮を務める肖耘さんは、「設計を始めた頃、キャリアロケット『長征8號遙2』の開発チームは小型衛(wèi)星に注目して、『シェア打ち上げ』の新モデルを提起し、最終的に7社(機関)の22基の衛(wèi)星の打ち上げを決定した」と振り返った。
肖さんは、「多くの小型衛(wèi)星の『相乗り』任務を遂行することは、ロケットの能力を十分に発揮させることであり、また市場ニーズに効果的に応えることもできる」と述べた。
衛(wèi)星はどうやって「相乗り」するのか?
1臺のロケットで22基の衛(wèi)星を打ち上げる?!赶鄟\り」した衛(wèi)星たちはどうやってフェアリングに収まったのだろうか。中國航天科技集団公司第一研究院長征8號キャリアロケット副主任デザイナーの陳暁飛さんの説明によると、複數(shù)衛(wèi)星同時打ち上げが安全かつ正確に行われるようにするため、設計チームは3段式の衛(wèi)星分離機構(gòu)を開発し、これまでの「大部屋」を「3つの小部屋」に調(diào)整変更したという。
陳さんは、「衛(wèi)星ごとに形狀が異なる上、衛(wèi)星はサイズの大きなものが多い。私たちは設計にあたって『乗客』に3層の『座席』を用意し、衛(wèi)星22基をフェアリングにきちんと納め、快適な『座席』も提供した」と述べた。
中國航天科技集団公司第一研究院長征8號キャリアロケット副主任デザイナーの于龍さんは、「一般的に言って、新しい構(gòu)造が設計図から製造に至るには、少なくとも1年あまりの時間がかかる。私たちは『モジュール化』設計により、半年足らずで複數(shù)の衛(wèi)星の分離機構(gòu)を製造できた」と述べた。
「複數(shù)衛(wèi)星同時打ち上げ」モデルの今後の見通しは?
人類が將來、宇宙に出かけたり宇宙空間でインフラ建設をしたりするニーズがますます大きくなることが予想される。そこで打ち上げ場のフローを改善し、ロケット開発のサイクル短縮とコスト削減をはかることが、多くの宇宙航空大國にとって差し迫ったニーズとなっている。
中國航天科技集団公司第一研究院長征8號キャリアロケットプロジェクト事務所主管の胡輝彪さんは、「今回のロケットの打ち上げ成功は、新モデルの協(xié)調(diào)性?マッチング性を証明した上、開発のコスト削減とサイクル短縮を果たし、さらにはキャリアロケット『長征8號』が経験を積み、このモデルが成熟に向かうよう推進し、後続の宇宙船打ち上げという主戦場に踏み出すための基礎を打ち立て、『長征8號』の商用宇宙分野でのイニシアチブと主導権をより強固なものにした」と総括した。
肖さんは、「『シェアロケット』として、『長征8號遙2』が採用した『相乗り』プランは、ユーザーのためにより経済的な打ち上げサービスを提供し、この分野への參入のハードルを大幅に引き下げた。今回の成功により、『長征8號遙2』はこれからシェア打ち上げの常態(tài)化を?qū)g現(xiàn)できる見込みだ?,F(xiàn)在、海南省の組立テスト施設の施工がスタートしており、発射施設の論証作業(yè)も進められている。時期が來れば、『長征8號』を7日に1回打ち上げ、1年で50回の打ち上げが達成できるようになるだろう」と見通しを語った。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年3月1日