全國政治協(xié)商會議委員で、中國科學院院士を務める中國航天科技集団第一研究院首席チーフデザイナーの姜傑氏はこのほど取材に対し、「中國は次世代有人キャリアロケットを研究?製造中だ。このロケットの研究?製造により、中國は2030年までに有人月面著陸の能力をつけ、その後の月科學調(diào)査?開発、深宇宙探査、宇宙資源利用に向けた基礎を築く」と述べた。中國青年報が伝えた。
姜氏は、「次世代有人キャリアロケットの研究?製造は現(xiàn)在、キーテクノロジーの研究開発及びプランの論証段階にある。ロケットの研究?製造は13件の重要キーテクノロジーのブレイクスルーを達成する。これらの技術はロケットの性能指標を決めるもので、有人月面著陸任務を達成するための前提條件だ。このほか、高性能構(gòu)造材料応用技術、スピード試験打ち上げ技術などが含まれる。これらはロケットの技術水準を左右し、ロケットプランの先進性の重要な表れだ」と話した。
姜氏は、「次世代有人キャリアロケットの研究?製造は高効率のキャリアロケット研究開発?製造モデルを模索し、安全で信頼できる先進的な性能を持つ有人キャリアロケットシリーズを製造するとともに、有人月探査及び近地球宇宙ステーションの將來的な運営の需要を満たす」と述べた。
姜氏は取材中、中國の大型キャリアロケットの研究?製造の見通しについても明かした。それによると、大型キャリアロケットは中國の宇宙進出及び宇宙利用の能力を飛躍的に高める。近地球軌道の積載能力は百トン級、地球?月遷移軌道の積載能力は50トン級にのぼる。任務のカバー範囲が広く、適応性が高い。宇宙モジュールや宇宙発電所などの近地球軌道への大規(guī)模打ち上げ任務に使用でき、また有人月面著陸、有人火星?小惑星探査、太陽系外縁探査などの深宇宙探査任務にも使用できる。中國の宇宙活動が新たな大規(guī)模探査の段階を迎え、中國の宇宙探査及び宇宙開発における優(yōu)位性が確保される。
回収可能ロケット技術は現(xiàn)在、宇宙分野の先端技術だ。姜氏は、中國のロケット回収関連技術の研究開発も展開中で、その技術の難點には主にエンジン複數(shù)回起動技術、エンジン推力調(diào)節(jié)技術などが含まれる。ロケット回収は宇宙輸送システムの建設?再利用の重要な基礎だ。再利用可能な宇宙輸送システムの研究?製造により、中國の宇宙輸送は使い捨てから再利用への重要な飛躍を?qū)g現(xiàn)する。これは中國の宇宙への進出と宇宙利用の能力を大幅に上げた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年3月8日