世界保健機関(WHO)は現(xiàn)地時間29日に感染癥関連情報を発表し、サル痘について、世界全般の公衆(zhòng)衛(wèi)生に「中程度のリスク」があるとの見解を示した。新型コロナウイルスが大流行する中、サル痘の國を跨ぐ感染拡大、強いヒト?ヒト感染の特性が世界的に注目されている。
北京協(xié)和病院感染內(nèi)科の李太生科長は30日、「今回のサル痘の大陸を跨ぐ流行にはさまざまな潛在的原因がある。個體の特徴及び行動モデルによる特定グループ內(nèi)での流行、ウイルス変異による感染力の強化といった要因以外にも、天然痘ワクチンの接種中止後のサル痘ウイルスへの免疫力の低下も原因として考えられる」と述べた。
李氏によると、世界で天然痘ワクチンの接種が中止され、過去40年近くにわたり未接種者が増加しているのに対し、接種済みの人の特異的免疫が時間の経過に伴い弱まっているため、サル痘にかかりやすい人が増え続けている。
中國では今のところサル痘の感染者が報告されていない上、野生動物から、または入境検疫でウイルスが検出されていない。李氏によると、海外旅行と貿(mào)易の再開により、中國に感染者が入國してくる可能性がある。そのため水際対策を強化すると同時に、規(guī)範(fàn)的なモニタリング體制を構(gòu)築する必要があるという。
■複數(shù)種類のサル痘早期診斷遺伝子検査技術(shù)を確立
中國は現(xiàn)在すでにサル痘早期診斷に使用できる複數(shù)種類の遺伝子検査技術(shù)を確立しており、サル痘ウイルスのスクリーニングを急速に実現(xiàn)できる。中國疾病予防管理センターウイルス予防管理所の譚文傑研究員によると、例えば、定量リアルタイム蛍光ポリメラーゼ連鎖反応検査技術(shù)の場合、3時間內(nèi)にサル痘ウイルスの早期スクリーニングと診斷が可能だ。新世代シーケンシング方法と結(jié)びつけると、24時間內(nèi)に検體がサル痘ウイルスかその他のウイルス(例えば天然痘ウイルスや牛痘ウイルスなど)かを判斷でき、そしてサル痘ウイルスの出処と感染経路の分子トレースが可能だ。
譚氏はさらに、「中國疾病予防管理センターはすでに『サル痘感染緊急処置技術(shù)プラン』を策定し、サル痘分子検出試薬を確保するとともに各省?自治區(qū)?直轄市の疾病予防管理専門人員を?qū)澫螭衰单攵籔CR検査訓(xùn)練を?qū)g施済みだ」と述べた。
■百萬回分のワクチン緊急接種が可能
李氏によると、天然痘ワクチンのサル痘予防効果が約85%にのぼることがこれまでの研究で分かっている。アメリカ食品醫(yī)薬品局も2019年に、第3世代弱毒化天然痘ワクチンによる成人の天然痘及びサル痘の予防を承認した。譚氏も、天然痘ウイルスとサル痘ウイルスの相似性が交差免疫を形成するため、高感染リスクグループもしくは輸入感染癥がある地域の人々を?qū)澫螭?、リスクの研?判斷を行った上で需要に基づき適時緊急接種を行えるとの見方を示した?!钢袊祥L期的に天然痘ワクチンの緊急備蓄を行っており、いつでも百萬回分ほどの天然痘ワクチンの緊急接種が可能だ」と譚氏。
中國ワクチン業(yè)界協(xié)會の封多佳會長は取材に対し、「中國がサル痘ワクチンを開発するかはまだはっきりしないが、必要であれば技術(shù)的にはそれほど難しくない。関連技術(shù)は數(shù)十年前からあり、現(xiàn)在はそれより進んでいるはずだ。研究開発が必要かについては、具體的な狀況を見てから決める必要がある」と答えた。
吉林大學(xué)生命科學(xué)學(xué)院の姜春教授は、「現(xiàn)時點でサル痘感染を過度に懸念する必要はない。一般の人は密集を減らし、マスクを著用し、こまめに手洗いをし、野生動物との接觸を避け、生肉を食べないことで感染リスクを効果的に下げられる」と述べた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月31日