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こだわりの素敵なかんざしを自分たちで作る広西の女性たち

人民網(wǎng)日本語版 2022年06月20日11:05

広西壯(チワン)族自治區(qū)柳州市城中區(qū)のあるスタジオを15日に訪れると、「90後」(1990年代生まれ)の女性5-6人が、おいしそうなお菓子が並ぶテーブルを囲んで、楽しそうにおしゃべりしながら、伝統(tǒng)的なかんざしを丁寧に手作業(yè)で作っていた。中國新聞網(wǎng)が報じた。

髪を留めて、美しく飾るかんざしは、昔からオシャレな女性のアクセサリーとして使われてきた。その昔ながらの製法は、とても複雑で、完成品は精巧な作りとなっている。

90年生まれの覃麗華さんは、柳州市で漢服関連の活動をしているグループの一員で、「みんな漢服文化が大好き。漢服を著用する時に欠かせないアクセサリーであるかんざしを、どんな材料を使って、どのように作るかによって、コーディネート全體に影響する」と話す。

全工程を手作りしたかんざし(撮影?侯蕓瑩)。  

彼女たちは初めネットショップで完成品のかんざしを購入していたものの、思っていたようなコーディネートにならなかったため、自分たちで作り始めたところ、すっかり夢中になってしまったという。

女性の髪を飾る輝く「寶石」ともいえる伝統(tǒng)的なかんざしの製法には、こだわりが詰まっており、その作りは精巧そのもの。流れ作業(yè)と異なり、彼女たちは皆1つのかんざし作りの全ての工程をマスターしているため、初めから最後まで自分で作り上げるのだという。こうした職人技で作られたかんざしはどれもその美しさが際立っている。

覃さんが特に力を注いでいるのは「點翠」の技法だ?!更c翠」とは金屬工蕓と羽毛工蕓を組み合わせた技法で、この技法を用いて作られたアクセサリーは光沢を放っているだけでなく、その色彩も鮮やか。古代においては、「點翠」のアクセサリーは生きたカワセミの首の周りのやわらかい羽根を使って作られていた。しかし、羽根を抜かれたカワセミはすぐに死んでしまうことが多いため、その手法は極めて殘酷だ。

「カワセミは今、中國で國家保護動物に指定されている。私たちが『點翠』の技法を參考にして作ったかんざしは全て、染めたガチョウの羽毛や同色のリボンといった代用品を用いている。それでも、完成品の外観や質(zhì)感は本物のカワセミの羽根を使ったアクセサリーと比べても遜色はない」としている。

かんざしの銅の本體にガチョウの羽根を貼り付ける覃麗華さん(撮影?侯蕓瑩)。

メンバーの一人である官雪萍さんは、シルク糸で作った花や鳥などの工蕓品「絨花」の技法を使ってかんざしを作っている?!?5後」(1995-99年生まれ)の官さんは、「『絨花』の技法?製法は中國無形文化遺産に指定されている。明から清の時代にかけて盛んになった技法で、中國語の『栄華』と発音が似ており、吉兆を願い祝福する思いがそこに込められている」と話す。

材料と作り方にこだわって作られたこれらのかんざしを漢服に合わせて著けると髪の間で美しく輝き、さらに精巧なペンダントと合わせれば「高級感たっぷり」になる。

かんざしで髪を飾る女性(撮影?侯蕓瑩)。

かんざし作りの腕を磨くにつれて、女性たちはかんざしに込められた素晴らしい思いや文化をひしひしと感じるようになっている。古代において、かんざしは単なるアクセサリーではなく、愛情を示す際の贈り物の1つとして扱われていた。そしてそのデザインによって込められている思いも異なり、どんなかんざしを合わせるかにも、いろいろとこだわりがある。さらにその技法や製法だけでも十數(shù)種類ある。

伝統(tǒng)的なかんざしの文化を伝えるために、彼女たちは特別展も企畫している。こうしたイベントの際、彼女たちは伝統(tǒng)的な裝いをして、いろんなタイプの漢服を著用し、自分たちで作ったこだわりのかんざしで髪を飾って來場者を迎えているという。そしてこうしたイベントは「00後」(2000年以降生まれ)の若者の間で人気を集めている。

楽しく會話しながら伝統(tǒng)的なかんざしを作る女性たち(撮影?侯蕓瑩)。

彼女たちは、「かんざしを作る時には古典や書畫、壁畫といった史料を參考にして、伝統(tǒng)的なかんざしを細かいところまで再現(xiàn)できるように頑張っている。新世代の若者である私たちは、中國の伝統(tǒng)的な技術(shù)を受け継いでいく責任がある」とした。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月20日

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