中國初の筋肉幹細胞培養(yǎng)肉(資料寫真)
2022年6月10日、中國で動物から採取した細胞を培養(yǎng)して作った初の「豚バラ肉」が誕生した。
同じ日に、米國のスタートアップ企業(yè)のEat Just(イートジャスト)がアジア最大規(guī)模となる細胞培養(yǎng)肉工場の工事に取りかかった。建設される場所はシンガポールだ。
シンガポールは農(nóng)産物の輸入依存度が極めて高い狀況を変えるため、世界で初めてレストランで細胞培養(yǎng)肉を出すことを認めた國だ。培養(yǎng)肉のような実験室で「育った」肉は地域資源の制約を受けず、地元で安定的に供給することが可能だ。
従來の牧畜業(yè)と比較して、実験室で「育った」細胞培養(yǎng)肉は環(huán)境保護にもメリットがある。というのも、牧畜業(yè)?養(yǎng)殖業(yè)は溫室効果ガスをかなり多く排出しているからだ。研究によれば、従來の食肉生産方式に比べ、培養(yǎng)肉ならエネルギー消費量を30-50%削減し、溫室効果ガスの排出量を70-90%削減し、土地の使用も90%以上削減することができる。
よく知られるようになった植物肉に比べ、細胞を培養(yǎng)して作った培養(yǎng)肉はより肉らしい味がして、本物の肉により近づいたと言える。今回、中國初の細胞培養(yǎng)肉を開発した南京農(nóng)業(yè)大學の教授で國際食品科學院の院士である周光宏氏は以前、「ビジネスという観點で見ると、培養(yǎng)肉の技術(shù)が牧畜業(yè)の10分の1に取って代わることができれば、その生産高は1兆元(約20兆2千億円)にも上る」と述べている。
しかし現(xiàn)在、1兆元産業(yè)となるはずの細胞培養(yǎng)肉産業(yè)はスタートしたばかりで、研究開発成果の大半が実験室の中にとどまり、大規(guī)模製造工場の建設を進めている企業(yè)は少數(shù)だ。大部分の人にとって、細胞培養(yǎng)肉はまだ目新しい概念に過ぎない。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月28日