陝西省西安市の秦始皇帝陵のK9901陪葬坑から出土した陶俑の最新研究成果によると、仰向けの姿をしている28號(hào)「仰臥俑」から指紋の痕跡が見つかり、指紋データバンクのデータと比較した結(jié)果、その俑を製作した職人は青少年であることが分かった。
28號(hào)百戯(雑技)俑は、K9901陪葬坑の中央部、過洞の東側(cè)で発見された。発見された時(shí)は破損が深刻で、72個(gè)の殘片と12個(gè)の破片しかなく、頭部や両手はなくなっていた。また、俑坑でよく発見される立っている俑や座っている俑とは異なり、修復(fù)が終わった28號(hào)俑は仰向けの姿をしており、その腰を反り上げたような様子から、文化財(cái)保護(hù)?修復(fù)専門家は一時(shí)的な名稱として「仰臥俑」と呼んでいる。
「仰臥俑」修復(fù)の際には、発泡スチロールや土嚢などで支えながら、フェノール樹脂を接著剤としてつなぎ合わせられた。俑の腹部や背中部の內(nèi)壁には大きな亀裂が入っていったため、安全に修復(fù)して、展示できるよう、內(nèi)壁はガーゼとエポキシ樹脂を使って処理し強(qiáng)化されている。また、文化財(cái)保護(hù)?修復(fù)スタッフは、フェノール樹脂とレンガの粉を使って、欠損部を補(bǔ)完した。補(bǔ)完のために使われた材料が固まった後にメスや歯科用ドリル、やすりなどを使って形が整えられた。
秦始皇帝陵博物院の周萍副院長は、仰臥俑のデジタル保護(hù)について、「その表面や幾何形態(tài)の高精度モデリング記録を計(jì)畫している」と説明している。また28號(hào)俑の製作痕跡の観察、研究をした際に、文化財(cái)保護(hù)?修復(fù)スタッフは、指紋の痕跡を発見し、指紋データバンクのデータと比較した結(jié)果、その俑を製作した職人は青少年であったことが分かったという。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月27日