愛の大きさをプレゼントで測ることはできないものの、戀人に愛を伝える方法の一つがプレゼントであることもまた真実。中國では、「七夕節(jié)(舊暦の七夕、今年は8月4日)」は、中國版バレンタインデーとも言われるほどロマンチックなイベントで、多くの若者がこの日にプレゼントを通して戀人に愛を伝える。そして、七夕節(jié)前後には、SNSでも「プレゼントリスト」や「地雷を踏まないプレゼントガイド」などが話題になる。しかし、それがプレッシャーとなり、「負(fù)擔(dān)」と感じている人もいる。中國青年報(bào)が報(bào)じた。
陳俊沢さん(24)は付き合って1年になる彼女の熊媛媛さんと特別な日にはプレゼントを贈(zèng)り合っており、スキーや旅行に行くこともある。陳さんがよくプレゼントするのはスキンケアグッズや化粧品などであるのに対して、熊さんは手作りのペンダントや名前入りのペン、カメラのメモリーカードなどをプレゼントしてきたという。
しかし、陳さんは、「七夕節(jié)のような特別な日に戀人にプレゼントをしないのもプレッシャーになるが、プレゼントを選ぶ時(shí)には、彼女が気に入ってくれるか、気持ちが伝わるかどうかが心配になるというのが本音」と話し、「プレゼントというものは、その気持ちも伝わらないと意味がないので、毎回、プレゼントしたり、何かを贈(zèng)ったりするときは、手書きのラブレターを添えている」という。
中國青年報(bào)社社會(huì)調(diào)査センターの調(diào)査によると、プレゼントを贈(zèng)ることについて、青年の69.9%が「悩んでいる」と答えた。また、特別な日に戀人にプレゼントを贈(zèng)らないことについて、青年の63.5%が「プレッシャーを感じる」と答えた。
天津市のある事業(yè)機(jī)関に勤めている90後(1990年代生まれ)の方可微さん(仮名)は、結(jié)婚してまた1年足らず。彼女によると、「戀人から夫婦になり、プレゼントに対する考え方の違いは、相手を理解するというゴールを目指して今もすり合わせ中」としている。
そして、「特別な日には私自身はプレゼントやセレモニー感を期待しているが、夫はそのような日に食事や遊びに出かけることを好む。そうした祝い方の違いに最初のうちは慣れなかったが、一緒にいる時(shí)間が長くなると、相手のことを理解できるようになり、すり合わせ期間を経て、夫も私の望んでいることや好みを理解してくれるようになった」と語る。
調(diào)査では、相手に気に入ってもらえるプレゼントを贈(zèng)るために、回答者の71%が「普段から相手の好みに注目しておく」と答えた。戀人とプレゼントを贈(zèng)り合う意義については、青年の65.7%が「気持ちや愛を伝えるため」と答え、最も多かった。
カウンセリング心理學(xué)者の陳志林氏は、「プレゼントは相手に対する態(tài)度であり、重視していることを示す方法でもある。戀人とプレゼントを贈(zèng)り合うというのは愛を伝える方法で、安心感や親密度が増し、互いに心を盡くし、日頃のお返しをすることができる。男女が一緒に過ごすためには、関心を示し、支え合う必要がある。相手に対する健全な感情というのは、互いに育て合うものだ。そのため、戀人がプレゼントを贈(zèng)り合うというのも愛を育てる方法の一つで、絶対に必要なセレモニー感でもある」との見方を示す。
そして、「認(rèn)知という角度から考えると、セレモニーが、その後に起きることに直接影響を與えるわけではないが、その過程で積極的に自己暗示することができ、それは人が欲しかった結(jié)果を得るのにつながる」と分析する。
また、戀人が一緒に過ごすことについて、陳氏は「互いに思いやりを示し合い、互いに文句を言い合うことは避けなければならない。相手に感情的な試練を與えるよりも信頼したほうが、長く続くことになる」との見方を示し、「感情面で、相手を無理やり変えようとしてはならない。無理やり変えられることを好む人はいない。そうしようとしても、成功する可能性はほとんどないだろう。人が変化するのは、相手のことが好きだから是非変わりたいと思っている時(shí)と、一定の苦痛を経験して変わりたいと思うようになる時(shí)だけ。二人が十分に理解し、広い心で受け入れ合うことができれば、どんな問題でも解決できる。もちろん、不快な記憶を定期的に削除することも必要だ。パソコンの不要なファイルなどを定期的にクリアしなければならないのと同じで、戀愛にも不快な記憶の定期的な削除が必要だ」とアドバイスしている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年8月4日